短編
□愛しのダーリン☆
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暫らく獄寺君をつけていると、不意に獄寺君の前に誰かが現われた。
『お久しぶりです、若き隼人さん…』
『よーアホ牛!』
それは十年バズーカを使って現われる大人ランボだった。
でも何故こんな街中に居るのだろうか…
『隼人さんはこれから何処に行くんですか?』
『あ、ちょっとな…』
『その服似合ってますよ。
もしかしてこれからデートだったりしますか?』
『…あぁ…//
誰にも言うなよ!』
『分かってますよ、ではまた…』
短い会話を終わらせ、獄寺君は手を振ってから再び走りだす。
あの会話からして…俺の予感がまた当たった。
デートの為に獄寺は急いでいるのだと言う事も…
『これはこれは…若きボンゴレ達、何をしているんですか?』
『ランボは違うんだよね…なら良いか。』
『今、獄寺さんを見ましたが…やはり美しいですよね。
彼氏が居るのは残念ですが、是非愛人になってみたいもの…げふっ!!!』
ドシャア、グチャッ
…ボワンッ!!
反射的に本能で体が動いてしまった。気付けば、ランボは元に戻っていて地面に倒れ伏せていた。
まさかランボまで狙っていたなんて…これは予想外だったな。
チビだからって油断していた俺が馬鹿だったよ…。
『おーい、ツナ?;』
『何?ヤバも…山本?』
『今ヤバ本ッて…(ボソッ
つか、早くしねぇと見失っちまうぜ!?』
…あ、そうだった。
本来の目的をすっかり忘れる所だったや…。
『王子暇ぁー…』
『ベルフェゴール…また後で忙しくなりますよ…;
今のボンゴレの状態では』
冷や汗をかきながら骸が俺を見てきた。
出来れば視界に入らないでほしい所だけど…今は一時休戦としなきゃね!
此処で体力使いたくないし…さぁ、獄寺君を追わなきゃ!
『…ッ、何か寒気が...;』