短編
□愛しのダーリン☆
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『では、お先に失礼します十代目!』
『うんまた明日ね!』
『じゃあな〜』
結局今日もいつも通りに終わりを迎えようとしていた。
但し並盛に、変態南国果実が来るなんて思いもしなかった…。
隼人君だとか気安く名前で呼びやがって。
まぁ、お陰で日々のストレスを打ち咬ます事が出来たからよしとしよう。(その後ナッポーは犬と眼鏡に連れてかれた)
『所で…さ、山本今日は暇だよね?』
『ん、おぉ。』
『獄寺君の尾行しない?』
『今日はやけに率直ストレートホームランなのな;』
『獄寺君はきっと彼氏との予定が在るんだと思うんだけどな…』
『無視ですか。
ま、面白そうだし付き合ってやるよ♪』
急ぎ足で走る獄寺君の背中を見据えながら、俺達は尾行を開始するので在った―…。
***
その後、暫らく尾行を続けていると獄寺君は家に帰宅し、支度を整えて家を出てきた。
その格好に俺は何度も目を擦って見たが、やっぱりそうだった…
『獄寺…可愛いのな…』
山本の言葉に同意だ。
いつもの男らしい格好と打って変わって、今日の獄寺君は女の子らしかった。
その姿はさながら、何処にでも居る極普通の中学生だ。
全体は黒で統一されていて、紫のフリルや髑髏が付いたゴスロリ…ッて言うのかな?そんな感じだった。
スカートの短さは相変わらずで其処から伸びた細い足もいつもと比べると新鮮に思えた。
『馬路で獄寺奪った奴許せねぇな…』
『そうだよね…許せないよね…』
『全くです…』
『王子もさんせー
切り刻んでも良いかな?』
…ん?今、幻聴が…
『ッて六道骸と…ベルフェゴール!?;』
『僕も行きます!
隼人君を守るた…ぶっ』
『ししっ♪王子参戦〜』
『ツナ、頼もしい仲間が増えたな☆』
『否、邪魔なだけなんだけど…』
骸はしつこいだろ。
まぁ今さっそく沈めたけど…
それより何故ヴァリアーの一人が此処に…?
余程、ヴァリアーは暇なのだろうか。
まぁ結局はこの四人で行く羽目となったのだけど…。