短編

□愛しのダーリン☆
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『ねぇ獄寺君ッてさ...』

『…はい?』

『彼氏居るよね?』




ぶーッッッ!!!


三人で屋上で昼食を摂っていた矢先、山本が盛大に牛乳を吐き出した。
…汚い、てか早く拭けよ。
獄寺はそんな俺の質問に対して顔を真っ赤にし、バッと思いっきり立ち上がった。


『い、居ませんよそんな奴!!//』

『お願い。正直に言って?
俺の右腕(正確に言えば右腕兼俺の彼女←妄想です)なんだしさ』

『…ッ』



ちょっとキツ目に言い過ぎたかな…?
怯えた顔が彼女らしくて何とも言えない。山本なんて、話に聞き耳を立てて黙っているだけだった。



『…ボソボソ』

『獄寺君、もう少し大きな声で言って?』

『…居ます…彼氏が…!//』



…やっぱり、俺の超直感は正しかった。

最近の獄寺君は用事が在るだとかサボりますだとか言って、現に日を追う毎に会う回数が減ってきていた。

隣に居た山本が耳打ちをして聞いてきたのでそう言ったのだった。




『十代目…申し訳在りません!!!
言い出せなくて…というか、言いずらくて…。』



そんな短いスカートで深々と土下座しないでよ獄寺君...
山本が限りなく限界まで目を見開いてるから…;



『じゃあさ、獄寺。
そいつッて誰なんだ?』



山本が墜に話に突っ込んだ。
いつもの笑顔に黒いオーラが見えた…気がする。


『てめェに教えるかよ馬鹿ッ!』

『なら、俺には?』

『えと…すいません、言えないッす...』



今度は泣きそう顔しないでよ!!…と心の中で必死に理性を保とうとする俺。

彼氏が誰だか気になるけど、今日聞き出すのはやめる事にした。(分かったら、そいつはふるぼっこだ)
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