短編
□君だけに…
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『ねぇ隼人…』
それはある晴れた日の事。
応接室のソファーでいつもの様に寝転がる獄寺と椅子に座りいつもの様に書類を片付ける雲雀。
二人とも黙ったままの沈黙した空気が流れる中、雲雀が声を掛ける。
普段は仕事を終わらせてから話し掛ける雲雀だが、今日は違う。
そんな雲雀の異変にいち早く気付いた獄寺はソファーからゆっくりと体を起こし相手を見る。
『んだよ、雲雀。』
『…………』
沈黙。
『…なぁ雲雀?』
『……………』
沈黙。
『どうしたんだよ雲『それが悪い』
…は?
と、獄寺は間を開けてから反応する。
『だからそれがいけないんだってば』
『何が『名前で呼んでよ』
…何を急に言い出すんだこいつは…