謎のクロスオーバー島

□ダーティートリニティ
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「うぉっ、ガリデュエ」

ガリデュエに迂闊に近づいた『突風』のトートスは存在を滅茶苦茶に弄られて退場した。

「邪魔だ」

そんな言葉で一蹴された。

「「不倶(ふぐ)」「金剛(こんごう)」「蛇蝎(だかつ)」」荒耶宗蓮が三段階詠唱して三重の結界を張るが、池上火祭の金属バットはまるでカイストの強念曲理(ごうねんきょくり)のように割る。

「ちっ………阿修羅め………」

荒耶宗蓮が舌打ちして後退する。右腕に軋み、傷の痕跡、つまりは限りなく致命傷に近い攻撃の跡。

「腐れ坊主相手に手加減するほど坊っちゃんじゃねぇ」

奇襲した池上火祭はそう吐き捨てた。
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