謎のクロスオーバー島
□スーパーノヴァレムナント
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謎の山荘から外に出ると女性が二人いた。派手なパンクロックなファッションにサングラスをしている。ダークなアメリカンの究極だ。
「お待ちしておりました、彼等もね」
「彼等?」
シェイドは疑問符を浮かべる。
ふと見てみれば黒色のリムジンカーがある、その中にとてつもない暴力の塊が二つあった。
「シャーマンと自称する道円と、ニンジャスレイヤーの宿敵、ラオモト・カンです」
リムジンカーに入る事にした。
そこは現実であり、心の内側は覗けない。
シャーマンキングの道円は揚げた蝉をコンビニエンスストアの肉まんを入れるようなので軽やかに気楽にムシャムシャと食べていた。
ニンジャスレイヤーのラオモト・カンは出前寿司の高級大トロ鮪の寿司を二つ同時に食べていた。
シェイドはその二人に自分の親父を重ねる、西海岸のゴッドファーザーと呼ばれた男だ。
「………お前ら、どこの馬の骨だ?」
道円はその言葉にカカッと笑った。
「……今はチャイニーズマフィアとでも思ってくれてかまわない、我々は味方だ」
シェイドはそれに対して微笑んだ。
「………上等な酒はおいてあるか?」
それにラオモト・カンは答えた。
「最高品質のワインがある、飲みたまえ」
奴隷オイランドノイドが注ごうとしたそれをシェイドは強引に奪い、ラッパ飲みした。
「………本当のようだな、毒殺されると一瞬疑ったが、どうでもいい事だったな」