謎のクロスオーバー島
□スーパーノヴァレムナント
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その島の北部の海岸付近の道路を何故かあったランボルギーニ・ディアボロで乗ってドライブする三人組がいた、わいわいとしながらも、殺伐が極限の高みへと昇華されていた。
「ウフフ、殺人鬼のための舞台だね、そうは思わないかい?ガガリちゃん」
ねじまきカギュー、ガガリ、二千恵セキュリティグループの殺し屋の一人。通り名は「楽しみのガガリ」。眼帯をつけ、土佐弁を話す中国人の少女。年齢は18歳、という女性と一緒にいるのは零崎双識の人間試験の零崎双識。
「………殺すだけぜよ」
ガガリは変態と共にいるのが気に入らないようでどこか恐怖心を抱いている、隠しているが隠せてないのを零崎双識はなんとなく感じていた。
「強敵には敵対心、そこから殺意、1+1=2というのとありふれた数式だ、しかし、ブラジャーとパンツというのも1+1=2というのだ、別に男の娘の零崎というのもいるかもしれないし、君ももしかしたら零崎かもしれない、しかし、それにしてもチャイナドレスというのは果たしてどうなのだろうか?下着を着物のようにしないというのならば、この私は発狂しそうになる」
という零崎双識の言葉にガガリはうんざりしていた。愛が満ちている、愛を否定しない殺人鬼は奇怪だ。
「まぁ、私は黒贄(くらに)ですからね、零崎のようでも、零崎ではありません。黒贄礼太郎ですから」
三人目、毛利元就の三本の矢、三人組ならば、戦闘集団に向いているという戦国時代から続く印象の概念。
それは殺人鬼探偵より殺人鬼探偵黒贄礼太郎と呼ばれる存在だった。
零崎双識はそんな彼に言う。
「うん、君は殺人鬼ではあるが、零崎でなくてもいいよ、零崎になりたくなったらいつでも言ってくれ」
黒贄礼太郎は笑う。
「………うーん、その持っている鋏、零崎になったらくれるので?」
零崎双識の鋏、自殺志願(マインドレンデル)を彼は欲しがった。