分岐点
□臨時
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思わず零れそうになる溜息を飲み込み、おずおずとシエルのソレに布の上から触れる。
自分の服が肌に擦れるだけでも快楽が走り、その度に動きが止まってしまうのを面白そうに見下ろしてくる。
「どうした?」
「い、え…なんでもありません」
分かっているくせに…と思いながらも、前を開き性器を取り出す
身体は予想以上に興奮していたのか、ゴクリと咽を鳴らし鼓動が高まる。
チュッと先端に優しく口付け、ゆっくりと咥える
ただそれだけの事なのに後ろが疼く
それに気づかないフリをして、咽奥を使い奉仕する。
段々と硬くなるソレに荒くなる息遣い
いつもならば余裕な笑みを浮かべて出来る行為が、自らを追い詰めるような感覚になる。
無意識に視線だけあげれば、僅かに余裕をなくしたシエルと目が合う。
「…っいい眺めだな」
楽しそうに笑いながらも、その声色は多少余裕がなくなっているようにも感じられる。
伸ばされた手が背筋をすっと撫でる
「んんっ!」
「噛まなかったか」
噛んでいたらどうなるか…考えただけでも恐ろしい。
分かっていてこうしてくる主人は本当悪趣味だと思う。