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□私、腐敗してましてよ
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アグニが屋敷にソーマと共にやってきた。
アルカは興奮した

アルカ、鼻血により10のダメージ

…と、お遊びはとりあえずここまででw


ドアにぶつけたのと、興奮のダブルパンチでアルカは鼻血を流していた。
勿論手で押さえていたから、見た目はそんなに見苦しくはない。
そうとは言っても、アグニには自分のせいで女性に怪我をさせてしまったようなもの
慌てふためいていたが、まあヘタレていても執事に変わりはない。


「俺の事はいいから行って来い」


「ソーマ様、すみません」


「別にシエル家だからな、我が家のようなものだ」


笑うソーマに、ホッとしたようにアグニを表情を緩めた。
そしてすぐさまアルカを抱え上げると、勝手知ったるとばかりに早足で進む。


(うぉおおっか、抱え上げるとか!セバスにすればいいと思う!きっとドキっとくるから…ふぎゃ、鼻血増えたww)


救急箱のある部屋に着いて、椅子に降ろされる。
清潔な布を渡され、恐る恐る鼻に当てる
…たかが布、されど布…ファントムハイヴ家の物は一般家庭育ちの私には何もかもが高級そうに見える。
ああ、白い布が赤く染まっていく…w



「申し訳ありません、私が不注意なばかりに…」


「いへいへ、私も焦っていたんで…べふに気にしなくていいっす」


80%は興奮による鼻血だからさ☆
確かに鼻は痛かったけど、ただそれだけだった。
それより部屋にアグニと二人っきりというのは、いかんな…やっぱここはセバスだろう!
そう思っていると何やら廊下が騒がしい、声からしてソーマとシエルのようだが…




「だから、たかが鼻血だろう!」


「たかがってシエル!ダメだぞ、女性には優しくしてやらないとな。たとえ使用人だろうと同じだろ!」



あーはん。
この鼻血が原因で、どうやらソーマが無理やりシエルを引っ張ってきたようだ。
確か今はセバスチャンがシエルに…



「全く、何事ですか」



(いやっはぁあああああああ!!家庭教師モードのセバスだっハァハァ)


そのセバスチャンの格好に、アグニも思わず息を呑んでいた。
…ふっやはり実際にも惚れていたのかw
何も腐女子脳内思考ばかりじゃないんだな!頑張れヘタレ!大好きだよヘタレ攻め!!
ソーマもシエルを引っ張ってきた割に、セバスチャンの格好までは見ていなかったみたいでジロジロと見つめていた。

…なんだろう、とてもいい予感がするっ



「シエルの執事、いつもと格好が違うな…うん。何かイヤらしいな!」



爽やか系の笑顔で、さらりと爆弾を落とした。
イヤらしいだろ!!エロイだろ!?剥いてしまってそんで食べたいだろ?!?!
ハアハア!やばい脳内のセバスがドロドロでぐちょぐちょにされていくwww
アッー!!!!!



「何を言っているんだお前は」


「何をって、素直感想を述べたまでだぞ?」


「…王子、やはりそう思われますか!?良かった、私は正常なんですね」


ボソボソアグニが呟いているけど、それ…セバスチャンもシエルも聞こえてるからね?
正常だよ、うん君は正常!腐ワールド的には何の問題もないよ!!
ああっなんという幸せ!ドキがムネムネする!!
この世界に来て、やっと腐女子としての幸せがきたわ!きゃっほー



「おい、止まる気配がないぞ」


シエルの言葉に、他の皆が一斉に私を見た。
8つの目が私を見つめる、うん…ちょっと怖い。
それより何が止まらないかって?
そんなもの、鼻血に決まってるだろw
こんな萌展開目の前で繰り広げられてたら、止まるもんも止まらねぇ!!

ああーアグニが現実に戻ってきてしまった、心配そうに覗き込んでくる。
心なしか顔色が悪いよ、私より…そんなに他人の事思いやれる人間って素晴らしいね!



「アグニ。鼻からの出血はどこか抑えるツボはなかったか?」


「あ、そうでした!」


あんのかよ!
ってか首絞めるとか、そういったギャグな事誰か言わないかなって思ったけど…ないよね
このメンバーじゃさ
漸く止まった鼻血に、アグニに人受けする笑顔でお礼を言う。
アグニからしてみれば自分のせいで怪我をさせてしまったのだから、当然の事をしただけなのだろうけれど…



「いっそ、脱☆ヘタレして襲っちゃえばいいんだよ」


「え?何かおっしゃいましたか?」


「いいえ☆」


後ろでセバスチャンが冷めた目で見てきている、絶対振り向かんぞ?!
ここでどんどん進展しないかな!!!ってか待ち遠しいしいい加減飢えてきた!!





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