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□私、腐敗してましてよ
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とりあえず先日綺麗にした手摺の事は褒めてもらいました!
少しずつではありますが、仕事にも慣れてきましたよ。
うん、体力少しはついたみたいだ



「しっかし…現実は甘くないんだよねぇ」



こういうのって小説の世界ではやっぱトリップ主人公って、何らかの役割とかあったり主人公自身にフラグ立ったり…

まっそんなの私にあっても困るんだけどさ
身体能力くらい上がってくれたらもう万々歳だったと思う訳よ
なんでかって?だってあれだよセバスチャンだよ?
彼悪魔じゃん、人間ですらないじゃん
セクハラしようにも軽く交わされて、今の所ケツの一つも撫でれてない状態ですわよ



「今の所攻めズ動いてくんないしさぁー」


ここは…けしかけるかww
いや待て、小説や漫画みたいに上手くいくとは限らない上に…
失敗したら私が悲惨な目に合うんじゃなかろうか
……それは困る、本当に困る
何かあって無事じゃすまないのは想像できる、ってかリアルすぎる。

只今だらだらしている訳ですが、こんな感じなのにセバスチャンに怒られないかって?


ふふ、お生憎様w
セバスチャンは今シエルとバスルームにおりますのよ
いかがわしい事してりゃいいけど、現実は甘くない…普通に坊ちゃんの世話してんだよ
坊ちゃんもそのまま食っちゃえばいいのにさっ




「アッー!!!!!」


「うるさい黙れ!」



…坊ちゃんに怒られました。
おかしいな、聞こえないと思ってたのに
こっそり除き見たらバスタオルが投げつけられました…



「ちょっ乙女に投げつけるとか紳士としてあるまじき態度ですわよ!!ぷんぷんっ!よし許して欲しければそこで犯せイかせてしまえにゃんにゃんしろ…ごめんなさいすみません申し訳御座いませんっしたご主人さまぁあああああ!!!」



アルカは逃走した



「…何なんだアイツは」


「理解に苦しみますが、悪意がない事だけは確かですね」


「…理解は、したくないな」


本来なら不敬とも言えるのだが、どうもそういう事を言う気にならない。
これも計算のうちかと思ったが、そこまで頭は良くないようなので素なのだろう…。
最近セバスチャンが痩せた気がする、あくまで気がする…だ。
気分というかオーラが疲れているせいなのかもしれない、確かに自分もアルカといると疲れる…
見ないフリをしている感情を、無理矢理引き出そうとするアルカはハッキリ言えば危険なのだが
排除する理由にするには、いささか私情すぎる。
一応拾い雇った側として…まあ、もし何かあった場合弾除けにはなると思っているという事にしておいてほしい。



「…続きをしてくれ」


「畏まりました、風邪をひかれてもいけませんしね」


平常心、平常心…くそ、アルカめ…
















アルカはくしゃみをしつつも、まだ走っていた。


「誰かが私の噂をしてるなw?!ってか…よし追って来ない、来たら来たで露出狂になるんだろうけど…」


壁を背に背後を振り向くが、誰も追って来ないことに漸くホッと息を吐いた。
忙しいし体力的にはとても辛いんだけど、なんだろう…前よりよっぽど充実した毎日だ。



「ハッ雨降りそうだし、洗濯物いれないとやばいし!」


ふと窓の外を見れば、雲行きが怪しい。
慌てて玄関に走って行けば、ドアノブに触れようとした瞬間ガチャリと音がした。
あっと思う間もなく、ドアが開きアルカの顔面を直撃した。


「うぎゃっ!!!」


「え!?あ、だだっ大丈夫ですか?!」


かなりの激痛に悶絶するが、聞こえた声にちらりと視線を上げる。
そこには…


(ヘタレ攻めキタ─―(゚∀゚)── !!じゃない、アグニだぁあ!!!)


抑えていた手の隙間から、とろりと赤い液体が流れ出たのなんて気にならないくらい興奮した。




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