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□番外
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「私はウサギが大好きなんだな」


「ウサギ、だか?」


只今メイリンと二人で自室にて、雑談中。
急に話題がコロッと変わるのはもう私だから仕方が無い。
とりあえず会話しつつ頭に浮かんだ事を、ぼそっと言ってみる。
メイリンがそれを拾ってくれる訳で、またそれで会話が続く…うん、ありがとう★
いい嫁になるよきっと!


「そーウサギ、ウサギって万年発情期らしいんだよね」


「え!?」


「そー…攻めズに狙われまくるセバスがウサギなら、納得が出来るよ。万年誘惑フェロモン垂れ流しなんですね、わかります」


ふわふわの白い毛玉に、赤い瞳
口がもきゅもきゅ動いているのをみると、きゅんってくるんだ。
あれ、これセバスでいけるんじゃね
思い立ったら即行動、これ大切。



「メイリン!」


「はい!!」


「今すぐにふわふわの白い布生地と、ワイヤーみたいなもん集めてくるんだ!」


ラジャー!!なんて気持ちいい返事が返ってきて、メイリンは部屋を走って出て行った。
すばやいなメイリン…
さて私はデザインを考えるべ、走っていったメイリンが何かを破壊する音が聞こえるが
私はなにも聞こえない。

その数時間後、何故そんなに時間が掛かったかは敢えて聞かない。
メイリンが持ってきてくれた材料で、私は細かい作業に取り掛かる。
手先は器用なんだぜwwいいだろ←



「じゃーん!」


「おおお、ウサギの耳の被り物ですだか!」


「おうよ、ウサ耳カチューシャだ」


流石私、はいくおりてぃだw
ふわふわの真っ白なウサ耳は、ワイヤーでゆるくカーブさせて完璧★
本当は尻尾も作りたかったんだが、まあ流石に可愛そうかなって思ってぇ〜
なんかやりすぎたらきっと、私その尻尾バイブに装着するよ
勿論アソコに突っ込んで完成ってな訳で本当自重しry


「っハァハァ」


「おかえりですだ!」


「おう、妄想の海に浸りすぎて鼻血が吹き出るかと思ったぜAHAHAHA」


このままでは私が出血多量死する
そうとなれば、早くこれをセバスに装着するべし!
だが問題はあれだ、無理矢理するのは萌えるが相手は悪魔である。
私はただのその辺の石ころ程度でしかない、石ころに何が出来る!
蹴られて終わりか、相手がけっ躓くくらいしか能がねえ!
あ、話が逸れた


よし、ここはない頭を使うぜ★









「…何だか悪寒がしますね、あのクソア…アルカさんが何か企んでるのでしょうか」


眉間に皺を寄せつつも、夕食の準備をテキパキとこなす。
今日はこの屋敷にアグニやソーマが戻ってくるだけでなく、何故か女王の執事のグレイとフィップスまで用事がありその際来る事になった。
女王陛下直々の使いらしく、その帰りにファントムハイヴ家に泊めてやってほしいとの事だった。
あとは勝手に決められた事だが、アロイス家当主とその執事・・その他もろもろ。
そのお陰で予定していた、食事の量を遥かに超え
今忙しく支度をしなければならなくなっていた。
勿論一番の原因はグレイだ、あの細身で有り得ない程食べる為作る量が半端ない。


「はあ…」


「セバスチャンさぁああん!!何かお手伝いっ」


「いりません」


セバスチャンが冷たく振り向きもせず言い放てば、へぶあ!!等と意味不明の声を出し床に崩れ折れていた。
本当奇行奇声ばかり出して、意味の解らない女性だと認識されている。
アルカは料理の手伝いなんて出来る事は出来るが、見た目があまりよろしくない。
寧ろセバスチャンにとっては、邪魔者以外のなんでもない。


「あうあう…じゃあ坊ちゃんからの伝言伝えますねん」


「坊ちゃんの?」


なんだかとても嫌な予感がするとばかりに、隠しもせず嫌そうな顔をする。
あらいやだわセバスチャン、そんな顔したってそそるだけなんだからっ



「ふふっふ★坊ちゃんから私のお願い事を一つ聞いてやれ…だそうっすw」






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