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□Beloved faithful dog
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「ごめん、痛かった?」
よしよし、とヴィンセントはセバスチャンの頭を撫でる。
「でも…」
「ぅあんっ!!」
根元を掴んでいたもう片方の手が、敏感な先端に触れた。
「セバスチャンは痛いのも好きだから平気だよね。」
ほら、と先程まで性器を弄っていた手をセバスチャンの前に持ってくる。
「ねとねとだよ。潮でも吹いたのかい?」
女の子みたい、とヴィンセントは笑った。
セバスチャンは何も言い返せず、ただ下を向いて頬を染める。
しかし、ヴィンセントはそれを許さず、

「イキたい?」

セバスチャンの尖った顎を掴んで尋ねた。
セバスチャンの紅い瞳が涙と葛藤で揺らめく。
「いいよ。イキたいなら、紐をほどいてあげるから。テーブルの上でもバスルームでも、セバスチャンの好きなところでイカせてあげる。」
まぁ私としては出来ればベッドがいいけどね、とヴィンセントは心の中でひとり溢した。
「まぁさすがにただとは言わないけど。」
「…何でしょうか。」
「私の“おねだり”聞いてくれるよね?」
セバスチャンは、はい、と短く頷いた。



「ふぅ、む…あ…んん…」
部屋に響くぺちゃぺちゃという舐める音。
「上手だね、セバスチャン…」
ヴィンセントはベッドに腰掛け、自分の股間で蠢く黒い二つの耳を弄る。
傍には何故かバターが置いてあった。
「友人に何故か変態が多くてね、こうすると気持ちいいぞやってみろって教えてきたんだ。わざわざバターを塗って犬に舐めさせるなんて、まったく呆れる話だ。」
ねえ?とヴィンセントは黒い頭に向かって尋ねる。
セバスチャンは口にモノをくわえながら、こくこくと首を振った。
「嘘。美味しいくせに。」主人の意見にNOと言えない忠犬振りを知っていて、ヴィンセントはわざと辱しめるようなことを囁く
「尻尾まで振っておいて…」
「はあ、く…んう…あ…」
頭を動かせばそれに連動して腰も多少なりとも動くわけで、刺さった尻尾が動くのも謂わば不可抗力なのだが、そんなことヴィンセントにはお構いなしだった。
「嘘つきなのは嫌いだなぁ。」
そう言って、揺れる尻尾の先を掴む。
そして。
「あっ!?あ!あ!あ!ひっ!!や!やめ…っ!!あぁっ!!」
突如すぶずぶと直腸内を太い異物が激しく行き来する感覚に、セバスチャンは悲鳴をあげた。
あまりのことに、つい口からヴィンセントの性器を離してしまう。
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