捧げてみたり 頂いてみたり

□鼻血とメイド服と妄想と
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「秀吉。さっき演劇部の人がコレ着てから2-Fにきてだって。次やる劇は家政婦は見た!だよきっと!じゃ」


さあ秀吉にも渡した。あとは雄二とムッツリーニがどうにかしてくれているころだろう。








「いやあ上手く行きすぎてこわいよ、ね雄二」

放課後、2-F教室にて。

HRを終えた僕たちはさっさと教室から退散するフリをした。

と、秀吉が霧島さんとメイド服を着て2-Fに戻ってきた。よしよし、作戦通り。

ちなみにメイド服を渡して「これを着て放課後2-Fにきてほしい」と伝えたのは5人。姫路さん、美波、霧島さん、秀吉、工藤さんだ。

いまのところ秀吉と霧島さんしかきてないけど…


「……工藤愛子は乗り気だっ…」ブシャアッ

「ムッツリーーーニ!」

「ムッツリーニ!いったいなにを思い出したんだ!」

ムッツリーニのまわりに血の水溜まりができていく。と、一気に3人、姫路さんたちが2-Fへはいってくる。


「あれ、木下くんと翔子ちゃんじゃありませんかあ!」

「あんたたちもアキに頼まれてきたの?」

「木下はそう、わたしは雄二に誘われた」

そういって顔を赤くする霧島さん。雄二はいったいなにを…

「って雄二…起きてよ、みんなきたよ」

眠りに入った雄二を起こそうとするとさっきまで鼻血の海に沈んでいたムッツリーニがしきりにシャッターを押し始める。

さすがエロの帝王、シャッターチャンスは見逃さないわけだな。
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