捧げてみたり 頂いてみたり

□告白とヤキモチと限界と
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「俺、Aクラスの木本っていうんだけど…」
「うん、知ってる。同じクラス。」
「ああ、ごめん。でさ霧島さんってFクラスの坂本が好きなんだよね?」
「……そうだけど」
「でも坂本って吉井っていうヤツが好きなんでしょ?」
「…吉井はライバル」
「…あ、ああ」
「ところでこんな所に呼び出してなに?」
「霧島さん、大事な話があるんだ、聞いてほしい。」
「…?」
「俺、霧島さんが好きなんだ。…付き合って、くれないかな?」
「…あ、ごめんなさい。わたし、好きな人が」
「うん、知ってる。てゆーかさっきその話したし」
「…ごめんなさい。じゃあ次の授業が」
「まって!霧島さん、坂本の次でいいんだ!付き合ってくれないかな?」
「…雄二の次、とかそういうの、ないから。本当にごめんなさい。」
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