捧げてみたり 頂いてみたり

□告白とヤキモチと限界と
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「翔子ちゃんってやっぱりモテモテなんですね。」


昼休み、屋上にてFクラスメンバーと昼食中。


「たしかに、よく告られたっていう噂聞くわよね。」

ふ、と姫路が呟いた言葉にうんうんと島田が反応する。

女子は噂話が好きとかよくきくが本当にそうだとつくづく思う。

「たしかにモテそうだけどなんで今その話?」

明久が珍しく最もな意見を言う。

「……確かに、」

俺達はついさっきまで姫路が作ってきた弁当をお互いに押し付け合うというある意味戦争を繰り広げていたのだ。

あと少しで姫路の弁当が俺の口にお邪魔しますだったので助かったといえば助かったのだが。

「だって、ホラ」

「そんなことより姫路さん、雄二が早くお弁当食べたいって。」

「そんなこと、じゃありませんよ」

「アレは…霧島じゃの」

自分の弁当をちまちまとつついていた秀吉が言う。


秀吉の見ている方向、姫路の目線も同じだった。

二人の目線、新校舎の裏。そこにはなんとなく見覚えのある顔の男と見覚えがありすぎるかおの女がいた。
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