もう、君しか見れなくて

□選ぶ権利を与えてあげます
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対天使用対策本部にて

「でこだな」

「頬なんてどうでしょう」

「口でいいんじゃないか」

「足なんてどうかな」

「髪の毛」

音無、高松、藤巻、大山、野田と順番に好き勝手いいやがる。他人事だなこの野郎、


「ええいっ、もういいわ!日向くん!自分で選びなさい!」

結局ゆりっぺが痺れをきらして俺が決める事になった。



「ということで」

「ということで、じゃないですよ!先輩何考えてるんですか!」

「俺じゃない、戦線メンバーが考えたんだ」

今の状況は、…球技大会でやらかしちまった俺らへの罰ゲームをやろうという話からくじ引きで日向→ユイキスになり…最終的にどこにするか

「なんで先輩とき、キスしなきゃならんですか?!」

「罰ゲーム」

これやらないなら死より恐い罰ゲームってゆりっぺが言ってたし。

「したくなんかないです」

「俺だって」

「んだとコラ、このあたしとキスしたくないなんて貴様何様じゃゴラァっ」

関節技、

「ギブギブギブギブ、」

自分から言ったくせに。

「とりあえず嫌です」

「死より恐い罰ゲームも嫌だろ?」

「はい」

「じゃあしょうがない、デコならいい?ちゃっちゃと終わらせてやんよ」

「…」

黙り込むユイ。デコじゃダメだったか?

「選ぶ権利を与えてあげます」

「え」

目をぎゅっとつむるユイ。

「さっさと終わらせてくれるんじゃなかったんですか!」

「う、」

顔真っ赤にして目をつぶるユイを引き寄せてデコに自分の唇をあてる。

カメラのシャッター音が聞こえた気がするけど気にしない事にする。

END

(あとは、この、写真を、世界中、に。ふふふ)
(死んだ世界相手に何言ってるんだよゆり)
(さあ音無くん!新たなるひなユイの時代よ!)
(ゆり、大丈夫か?)

おしまい
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