モンスターハンター 小説
□狩人の居場所
1ページ/1ページ
ひたすらに緑で埋め尽くされ、大昔に建てられたであろう遺跡と、モンスターの巣で溢れ帰っている、ハンターにとって絶好の狩場、密林--
日に照らされた暑い空気と、むせ返るような湿度
そして鳴りやまないモンスターの声
荒れた大地に一滴の汗が落ちる
「・・・いた」
新米ハンターである少年は、生い茂る木々の陰に隠れ、息を殺し敵の様子を伺っていた
敵、今回のターゲットであるモンスターは"ドスランポス"
多数のランポスを率いるランポスのリーダーだ
普段は群れで行動しているが、縄張りに侵入者が来ると一匹で徘徊する
少年はその習性を利用し、待ち伏せをしていた
「今だ---」
彼は背負っていた弓、ハンターボウを構え、矢を引き絞る
『ギリギリギリ--』
ドスランポスはまだこちらに気付いていない
ドスランポスが足を止め、隙ができた瞬間を見逃さず、すかさず矢を放つ
カシュン--と、爽快な音とともに矢が風を切り、一直線にターゲットへと向かい
ドスランポスに刺さり 鮮血が飛び散る
「グギァア!!」
ターゲットはこちらの存在に気付き、走ってきた
少年はもう一度ドスランポスに矢を放ち、一度距離を置く
初発の矢には毒瓶をセットしておいた為、ドスランポスは毒により徐々に体力を失う
距離を十分に離した彼は、一気に畳みかける為、強撃瓶をセットした