メイン(山風さんBL★)

□待人
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相×櫻  短編

   『待人』

「きょうはいつもよりはやく帰ってくる
から」
「・・うん」
「いってきま〜す」






ガシャン・・

そういって出て行った俺の愛しの人・・。
最近その繰り返し。
せっかく俺は翔ちゃんの家に泊まりにきたのに、毎日ドラマの撮影で忙しいらしい。
そりゃ俺だっていままでいそがしかった。
でもせっかくの休暇がもらえた嵐という
のに、それにかぎって翔ちゃんは毎日
大変だった。
俺は翔ちゃんがでていった誰も居ない
物静かな部屋で一人きこえないため息を
はいた。
いつものことだからなれてはいるが
この苦しさは消えない。
なんたって俺、相葉雅紀ははずかしながら
も翔ちゃんのことが死ぬほど好き。

でもその気持ちは俺だけみたい。
悲しいけど・・。
翔ちゃんの顔を見ただけで発情する
くらい・・。

おれ自身も少しひく・・・。












暇すぎてしかたない・・・。

この時間が退屈すぎて・・。

いまごろ翔ちゃんなに考えてんだろ・・

きっと俺のことじゃない・・・。



ふと時計を見るといまは、昼の1時・・。

『今日はいつもよりはやく帰って
くるから』








・・・翔ちゃんの言葉をおもいだす。

1秒でもはやく翔ちゃんに会いたい。




「・・・・はぁぁ〜・・」

こんどはでかいため息をついて、
愛しの人を見送った重たいからだを
玄関から移動させ翔ちゃんのベッドに
倒れこんだ。



クンクン・・・。

翔ちゃんのベッドは翔ちゃんの匂いが
しみこんでる。
俺にとってもはやこの汗のまじった
匂いさえ、愛おしい・・・。


俺にとって翔ちゃんの匂いは媚薬と同然だ。



そうして俺はうとうと深い眠りに
ついてしまった・・。



















・・どのくらい眠っていただろう・・。

眠い目をこすって時計に目をやると
・・・7時前・・・。


結構寝てたんだ・・・・。


「あ〜ぁ〜・・・・」
あくびと背伸びをしてまた時計
に目をおくる・・。

「・・・ふっ」

自分でも笑える・・。



なんかい時計を見ても翔ちゃんが
帰ってくる時間はまだまだなのに・・。



「・・・飯つくろっと・・」


重い体をおこして
翔ちゃんとのご飯をつくること
にした。
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