Novel

□真夜中の遊園地。
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漆黒の空の下。
まだ遊園地は動いてる。
きらきら光る回転木馬。
負けじとイルミネーションが美しい観覧車。
少し不気味なお化け屋敷。
真夜中の遊園地はきれいだけど、どこか不思議な感じがする・・・。


オレとフランはとある遊園地のカウントダウンパーティーに当たったので、行くことになった。

パレードはやっぱりキラキラしてて、それにみとれてるフランが可愛くて。

幸せだった。

年越しの瞬間をフランといれる。

花火が上がる。

真夜中のはずなのにあたりがまぶしくておもわず目を細めてしまった。

「綺麗ですね・・・。」

ぼそっとフランはつぶやいた。

目を輝かせて。

「ちょっとまぶしいな・・・。」

「でも、綺麗ですー。」


また上を見上げる。

ばーっと花火が沢山上がる。

もう、終わるのだろう・・・。


「先輩に出会えたミーは世界一の幸せ者です。」

フランは花火を見ながらそう言った。

「フランに出会えたオレも幸せ者だと思うぜ?」


フランの頭を撫でた。

すると恥ずかしそうに顔を伏せる。

「今年もよろしくな。」

「こちらこそー。」


花火が打ち上げ終わった空を見上げてみると、沢山の星がかがやいていた。

星も綺麗だな。と言ってみると、フランからセンパイ意外とロマンチストなんですねーと笑われた。

いつもはナイフを投げてやるところだけど、今日は可愛いから許してやろう。

王子優しいでしょ?

じゃ、真夜中のジェットコースターでものろっか、とフランに手を差し出した。


真夜中の遊園地にて、

王子と姫の夜遊びはまだまだ続くみたい。


真夜中の遊園地。

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