Novel

□不思議な夢の王子様
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※現代フラン設定です。






ミーは変な夢を見た。

あまりにリアリティで怖い夢。

夢の中のミーはあの有名な暗殺部隊、ヴァリアーの霧の幹部だった。

こんなちびっこのミーではなく夢の中では大きかった。

なぜか蛙の帽子を被せられていて、激しい戦いに巻き込まれていた。

ミーの隣にはいつも金髪のくしゃくしゃ頭がいた。

なぜかティアラをつけている。

女の子じゃないのに。

なんで男の子がティアラ付けてるんだろう。

大人のミーもその人に聞いてた。

するとあの人はいつも

「だってオレ王子だもん。ティアラ普通付けるっしょ?」

と、言ってしししっと笑う。

とても奇妙な笑い方だと思った。


だけど、笑顔は素敵な人だった。

本当に王子様みたいで。

あの人は王子。

男だって分かってる。

でも、夢から覚めたとき・・・

ミーの心の中はあの人でいっぱいだった。





「師匠。こんな夢を見たんですー。気持ち悪い。」

ある日の夜ミーは師匠にその夢の内容を伝えた。

すると師匠はおやおやと笑って、

「それはただの夢ですよ。怖がらず眠りなさい。」

と、優しく笑ってミーの頭を撫でた。

「はぁい。」と返事をして、布団をかぶった。


次の日。

小鳥の囀りで目が覚めた。

ミーの枕元にクリスマスでもないのに何か置いてあった。

1枚の写真。

見てみると、

写真に写ってる人はあの時の王子様に似てる人だった。

相変わらず前髪で目を隠して、ティアラをしている。

髪型くしゅくしゅじゃないけど・・・

そうだこの人だ。

布団から急いで出て師匠の元へ急いだ。


「師匠ー。ミーこの人に会いたいですー。」


「クフフ・・・そう言うと思いましたよ。この紙に居場所が書いてあります。行ってみなさい。おチビさん。」

「はい!」


ミーはあの王子様元へ走った。

きっとミーを止められる人はいませんよ。

待っててください、夢の中の王子様!


  
 

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