頼れる姉貴は副船長!! U
□第42話
2ページ/2ページ
「………っ、?」
目を覚ましたら、真っ白な天井や壁が目に入った。手を動かそうとしたらジャラリと音が鳴る。手錠か、それも海楼石の。足まで同じような枷が嵌められていた。力が全く入らない。
殴られた頭が痛い。目に入る白が痛い。
何が起きたんだ…?確か、俺は頭を殴られて……そして…?
「目が覚めたのかい?」
ガチャ、と扉が開いた。入ってきたのは白衣を着た男達。2、3人ではない、恐らく10人以上はいる。
何故か心臓の鼓動が早くなった。ここから逃げたい、と俺の中の何かが叫ぶ。こんなこと、一度も無かった。俺が、"逃げたい"なんて。
「誰、だ……?」
「私達は研究者だよ。君に、政府や海軍の為の最強の兵器になってもらうためのね」
気持ち悪いくらい優しい口調に鳥肌が立った。
何だ。今、こいつ、何て言った?政府?兵器?一体何を言っているんだ?
「喜びなよ?この研究をするのは君が初めてなんだ」
「君が成功したら、この後もたくさんの人間兵器が作り出せるようになる」
「そのためにも頑張って良い結果を残ておくれ」
次々と男達の口から出てくる言葉に頭がついていかない。
三日月のように口を歪め、注射器やメスを片手に近付いてくる白衣の男達。額から脂汗が滑り落ちた。
「それじゃあ、まずはこの薬から始めようか」
腕に注射針が刺さった。ワケの分からない液体が体内に入ってくる。ドクンと心臓が脈打った。何だこれ。熱い。痛い。苦しい。
――ドグンッ!!
さらに一際大きく脈打った心臓。身体に奔る感じた事の無い激痛に身体中が悲鳴を上げた。
「…ッあぁあ゙あアあ゙アァあああああア゙あ!!!?」
手と足に繋がれた錠がガシャンと音を立てる。
男達はただ、笑っていた。
真っ白な部屋、真っ黒な意識
(何だこれ)
(知らない)
(知らない)
(熱い)
(痛い)
(苦しい)
*・*・*・*・*
姉さんの過去編突入!(`・ω・´)
やっとかよ!初っ端から話短いな!とかそういう文句は受け付けません!!(キリッ)←
あー、でもこれから暗かったりグロかったりするかもなので苦手な方はすいません、我慢してください。(←止めるとか抑えるとかそういう考えは無い)
この辺りは完璧オリジナルになります。夢主の扱いが酷いところが多々あるかと思いますが、我慢してください(←止めるとか以下略)
文才の無い管理人にはハードルの高い話だぜ…(吐血)