頼れる姉貴は副船長!! U
□第40話
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「…あれ?」
ふと、いつも胸ポケットに入れていたそれが目に入った。アイツに貰った、大事なそれ。だが、大事にポケットに仕舞っておいたそれに違和感を感じた。
「(……焦げてる?)」
それだけじゃない。よく見れば焦げて元の大きさより1回りくらい小さくなっている。それを見て、何故か海を見たくなった。何故だろう、海なんて見ようと思えばいつでも見れるのに。何故か、"今"見なくてはいけない気がした。
「………」
「パウリー、アイスバーグさんが呼んどるぞ」
「…お、おう分かった。ちょっと行ってくる。悪いカク、ルッチ、ここ頼んだ」
アイスバーグさんを待たせるわけにはいかない。ひとまず手に持っていたそれを胸ポケットに戻して、小走りで作業場を後にする。バタン!、と少し荒く閉めたせいで、ドアの向こうで話し声は俺の耳に入る事はなかった。
「……ルッチ」
「……」
「…お主は気にならんのか?」
「……馬鹿野朗」
「…クルッポー…」
(嗚呼、無性に海が見たい。)
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「お頭」
「……どうした?」
「あんたは気付いてるんだろ」
「…そりゃあな」
「…どうするんだ?」
「…どうする、ねぇ…」
「あんたのことだ、何もしないわけじゃないんだろう?」
「……海」
「は?」
「海、見てェなぁ…」
「……見てるだろ、今」
「違う」
「…何が」
「こんな海じゃない」
こんな濁った黒い海じゃない。俺が見たいのはいつもの、あの透き通った綺麗な青い海なんだ。
「……早く、」
「……」
「早く、あいつに会わねぇと」
「…そうだな」
「…………野朗共ォ!!準備をしろ!白ひげのところへ行くぞ!!」
不安が拭えない。なぁ、どうしたらいいんだよ。
白ひげのところに行ったら、お前に会えるのか?
いつもなら、海さえ見れば安心したんだ。でも駄目だったんだ。お前じゃなきゃ駄目なんだ。
なぁ、キイチ…今お前は何処にいる?
焦げてしまったビブルカード
(キイチ)
(キイチ)
(キイチ)
(キイチ)
(お前は今、何処で何を見てんだ?)
(応えてくれよ、キイチ)
(俺は)
(俺ァ)
(俺らは)
(俺は)
(今、お前が見えない)
*・*・*・*・*
お…お…お……
お久しぶりでっす☆(←殴)
あ、いや、石投げないで!
ちょ、そこの人罵声を浴びせないで!
泣いちゃう!マジで泣いちゃうから俺!!
いや、本当にごめんなさい!お待たせしすぎました!!
自覚はあったものの中々書けず…申し訳ない(´;ω;`)
何分、受験生なもので…
しかも勉強すら捗っていないという体たらく(泣)
が、頑張ろう(汗)
受験が終わるまではこれからも更新は多分ゆっくりです。
でも閉鎖とかは絶対に無いので!そこだけはお忘れなく!!
こんな管理人ですが、これからも【扉】に来てくれたら幸いです。
それと、今回の話の解説ですが…
「≡≡≡≡≡≡==−」の色で分けてみたんですが、最初はハートの海賊団、次にキッド海賊団、その次はウォーターセブン、最後に赤髪海賊団という順番でした。皆さん、分かりましたでしょうか?
久々なのに主人公出てこなくてすいません…(;´`)
キイチがいなくなってから皆不安に駆られてるのです。