頼れる姉貴は副船長!!
□第39話
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「……はっ…はっ、…!」
「っち…!!しぶといな…!!」
エースを盾にされ、俺はどうすることもできず殴られて撃たれて蹴られてを繰り返し、体中のあちこちの感覚がなくなっていた。モビーディック号にいた頃とはもう比にならない程に。それの原因が一体何なのか分からず、僅かな困惑とともに何も出来ない自分への苛立ちが高まる。
「っく、そ…!!」
膝に手をついて立とうとするが…どうにも力が入ってくれず、ふらふらと尻餅をついてしまう。思うように動いてくれない体にイラついて舌打ちをした。
「ゼハハ…!キイチもそろそろ限界か?」
「…はッ……だ、まれ…!!」
「まぁ…俺も疲れてきたからな……。そろそろ終わりにしようじゃねぇか……!
こんな感じによ!!」
「!?」
いつの間に取り出していたのか、ティーチはナイフを持ってエースの首へと宛がっていた。エースは未だ意識が戻っておらず、ティーチに掴まれたまま動く気配を見せない。
ティーチに触れられている限りエースは普通の人間と変わらない。刃物で斬られれば血が出るし、心臓を刺されれば死ぬ。そしてティーチがナイフを当てているのは頚動脈だ。斬られたとしてもすぐに治療すれば大事無いだろうが、それを治療もせずに数分も放置していれば失血死してしまう。
「……さァ、どうするキイチ?」
「………っ!!」
俺が言葉を詰まらせたのを見て、愉しそうに顔を歪めるティーチ。そして見せ付けるかのようにナイフをエースの首へと食い込ませた。
俺は気付かぬうちに血が出るほどに拳を握り締めていた。
「卑怯者……ッ!!」
「ゼハハハ!!俺ァ海賊だぜ!!卑怯で何が悪い!!」
バナロ島に、暫くティーチの笑い声が響いた。
闇に覆われた海
運命は時としてあまりにも残酷なものとなる。
だがしかし、それを乗り越えなければ安楽などやってこない。
「―――…曇ってきたな」
「……です、ね」
「…あいつら、まだ目が覚めないのかい?」
「………………」
「…いや、悪い」
「………マルコ…隊長……」
「……何だい?」
「……キイチ、隊長は……絶対…帰ってきますよね…」
「………あぁ、俺らが信じてりゃそのうち…」
「マルコ隊長!!ゼキ!!」
「エリザ?どうしたんだい、そんなに慌てて」
「あの二人が目を覚ましました!!」
「「!!」」
「早く医務室に…―――!」
『―――――グォオオオオオ!』
「な……海王類!?」
「…何で、こんな時に……!!」
「っ他の隊長を呼んできます!!」
「あぁ、頼んだ――…っ!?いや、待てよい!!こいつは……――――!!!!」
*・*・*・*・*
急・展・開・☆(←うざっ)
うわ、俺って急展開好きだな(汗)
書きながら思ってたけど、前回同様急展開過ぎる。
しかも長い!珍しく長い!
そして今回の話ですけど………
ティーチティーチティーチティーチうるっせえんだよ!!(くわっ)
この話だけでティーチって何回書いたんだよ!!
もう暫くティーチ出てこなくていいよマジで。本誌以外でティーチの野朗に物凄く殺意が沸いた(真顔)
そしてバトルシーンを書くのに異様に時間がかかるという(;´ω`)
どーすんだよ、これ。頂上戦争の時どーすんだよ(滝汗)
とりあえず、ここでやっと一区切り(?)つきました!
新連載、もしくは学パロを連載にするか……まぁその他諸々(←?)色々考えていますが、そのうち『今』(リアル)の方で報告します!
ついでに言っておくと、管理人の言う「そのうち」ほど信用の出来ないものはないと思います!(キリッ)←自覚してるなら直せ