頼れる姉貴は副船長!!
□第9話
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「帰っちまったなー…」
「ま、キイチならまた来るだろ。一度言った事は守る奴だ」
「……」
「…ポー」
「ん?カク、ルッチどうした?」
いつまでもキイチが帰って行った海を見てる2人。カクとルッチの頭の中では去る直前に、キイチが2人の耳元で言った事が繰り返されていた。
「カク、ルッチ、俺はもう行くが昨日の事忘れんなよ」
「絶対いつかお前らを助けるから」
「約束する。待っててくれ」
「ふ……」
「キイチらしいのう…」
「……待っててやるか…」
「助けてくれるんじゃろ?キイチ…」
2人の声は波の音に掻き消された。
≡≡≡≡≡≡
「キイチー!!!」
「まだやってたのかい…」
「あったりまえだ!!てかお前もやれよ!!」
んな事できるかよい……。それでなくとも俺はあのいらん客がこの船に来てから疲れてるってのに……。
「キイチ、そろそろ帰ってくんだろ?」
「さあねい……」
―…チャプッ
「「!!」」
「キイチ!!こっちだ!!」
「キイチ!」
海面が波立ったのに反応した俺とエース。急いで海に向かって声をかけると、どんどん海面の波が激しくなる。
そして―――……
――…ザパァン!!
「ぷはあっ!!」
「「「キイチ!!」」」
海水が上がってきたかと思うと、その中から出てきたのはキイチ。俺とエースがキイチの名前を呼ぶ。………ん?1人多くないかい?
「キイチー!!久しぶりだなー!!」
「ちょっ、赤髪てめェいつの間に来てやがった」
「いやぁ、前回来た時お前を俺の船に誘うの忘れててな」
「前から言ってるがキイチはやらねぇぞ!!」
「エースの意見なんざいらねぇんだよ!!」
「俺の意見も同じだけどな」
「キイチー!!?」
…全く、騒がしい奴らだよい(主にエースと赤髪だが)たまには俺にもキイチと話させろ。
と、思ってたのが分かったのか、キイチがこちらを見た。
「マルコ、ただいま」
「……あぁ、おかえり。キイチ」
「悪いな、アイツらが煩くて話すのが遅くなった」
「構わねぇよい」
俺の思ってる事がお前に通じたんだから。
「「キイチー!!俺らにもただいまって言ってくれよ!!」」
「海に沈みたいかお前ら」
…アイツらは一度くらいシメても良いと思うよい。
ただいま、帰ってきたよ
((キイチー!!))
(あーはいはい、ただいま)
((棒読み!!?))
(お、キイチおかえり)
(ただいまー、サッチ)
((サッチてめぇえええ!!))
(ええええ!?何で!!?)
(やっぱアイツらシメるか)
*・*・*・*・*
はい帰ってきました!!\(^o^)/
マルコ、サッチ、エース久しぶり!!
久しぶりって言ってもエースとマルコは前回くらいに電話で出てたような……?
最後はマルコ視点にしてみたら、何がちょっと甘い感じになったけど……ま、いっか。
さてさて、姉さんが帰ってきましたよ。
これからはどんな感じにしようかなー。
うーん…とりあえず日常的なのを書いて、その後は姉さんの過去とかかな。
でも少しスランプ気味…(´・ω・`)
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