頼れる姉貴は副船長!!
□第3話
2ページ/2ページ
≡≡≡≡≡≡
たしぎとのお茶を済ませ、(最後にたしぎはティーカップまでぶちまけていた)俺はそろそろ船に戻ろうと足を進めた。
……ん?あれは…………
前方に見えた人物に、俺は急いでコートのフードを被った。
「スモーカー大佐!!ここには白ひげがいるという話が…」
「分かってる。見つけ次第、俺に報告しろ」
「はっ」
やっべ……たしぎがいるって事はスモーカーもいるんだった…
「(ま、早く船に戻ってこの事伝えるか…)」
「おい」
「……(スタスタ)」
「おい!!そこの黒コート!!」
「(…黒コートって俺の事か?)」
うん、とりあえず止まったら面倒臭そうなので歩き続け「ガシッ」………ガシッ?
「お前の事だよ黒コート……いや、"烏(カラス)のキイチ"」
…うわ、スモーカー……お前、今なら海賊に負けないくらいの悪人面だよ。
「うっせぇ!!この顔は元々だ!!」
「あれ、今俺声に出してた?」
「ああ、ばっちりなァ……」
「あだだだだ!!ちょっ肩掴む力弱めて!!ミシミシいってるから!!」
……うぅ、いつもスモーカーといたら調子が狂う。副船長の時はクールなんだぞ俺。そりゃ、スモーカーの方が年上だが俺はこれでも23歳だそ!!エースより3歳年上なんだぞ!!
「23歳ならまだまだガキだ」
「柏Sを読むな!!」
「お前は考えてる事が丸分かりなんだよ」
「ううううるさいっっ!!……〜っああもう面倒臭いな!!『海花(ウミハナ)』!!」
バシャン!!!
『「「!!!!!」」』
「チッ…!!!」
俺の声と共に掴まれていた右肩が水になり、花びらの様に散る。それによりスモーカーの左手は水浸しになったが、スモーカーは舌打ちをして十手を振り下ろしてきた。
「うわっ危ねぇ!!」
「烏!!おとなしく捕まれ!!」
「嫌に決まってるだろ!!」
言いながら後ろへ跳ぶ。その間にもスモーカーは海水の浸ってない右手を煙にしていた。
「ホワイトブロー!!!」
「うわわわわっ」
ああああ危なっ!!今コートをかすった!!
ちょっと怒ったぞ!!!
「『水流包囲(スイリュウホウイ)』!!!」
『「「うわああああ!!!?」」』
パチンッと指を鳴らし、近くの川から水を引き寄せ、その水で海兵達を包むようにする。よし、これなら時間稼ぎができるだろう。
「じゃーなっ」
「!!………!!!!」
スモーカーは何か言っているようだが水の中だから何を言ってるのか分からないけど……ま、今の内に逃げるか。
≡≡≡≡≡≡
「ゲホッゴホッ……!!」
「はぁっ……はぁっ…」
キイチが行ってから少し経った頃に水は重力に従って地面に落ちた。
「くそっ……また逃がしたか」
「やっぱりキイチさんは強いですねー…」
おいコラたしぎ、お前は何ほっとしてんだよ。あいつが捕まらなかったのがそんなに嬉しいのか。
……嬉しいんだろうな。一応こいつら知り合いみたいだし……さっきも一緒に茶飲んでたみたいだしな。
……イラッ
「狽いたァ!!何で殴るんですかスモーカーさん!!?」
「…なんとなくだ」
「(理不尽!!)」
なんとなくだ。なんとなく、アイツと仲が良いたしぎがムカついたから殴っておいた。
≡≡≡≡≡≡
「ただい「おかえりキイチー!!!」「おかえりなさい姉さーん!!!」……ま!!」
「ぐふぅ!!」
「へぶっ!!」
帰ってきて早々抱きついてこようとしたエースにアッパーを食らわせ、セツには踵落としをお見舞いしてやった。
「おっ、おかえりキイチ」
「ん、ただいまサッチ」
「やっと帰ってきたのかい」
「海軍がいてな。『水流包囲』をして逃げてきた」
「………海軍がいたのかい」
「ああ、なるべく早めに出航した方がいいだろうからな。オヤジに報告してくる」
「キイチー!!!」
「姉さーん!!!」
「ちっ…もう復活したか」
「「舌打ち!!??」」
「あ、キイチー。今日のおやつはアップルパイだぞー」
「サッチ愛してる!!!」
「(キュン!!)」
『「「(ガーン!!!)」」』
何だかエースとセツ以外もショックを受けてる気がするが、アップルパイの為にも早く報告を終わらせねば!!
好きな物は業物とアップルパイです
(うまー)
((何このリスみたいな子!!可愛い!!))
(ありがとな!!俺サッチ(がつくるおやつ)が好きだ!!)
((ズキューン!!!))
(((羨ましい……!!)))
*・*・*・*・*
やっぱ天然な姉さん(´∀`)
おやつの時や自分より年上の人(スモーカー)の前ではちょっと子供っぽい。
ホントはあんな感じなんだけど、白ひげでは副船長や姉さんとして冷静にしていなくてはと頑張ってるみたいな感じ。…だといいなー。
戦闘シーンを書くのスゴく難しいです!!
誰か俺に文才をぷりーす!!!
読みにくいかもですが、読んでくれてありがとうございました!!