頼れる姉貴は副船長!!

□第2話
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「…どっちが先に俺と組手をするか?」


「あぁ!!」


「……はぁ、そんな事で喧嘩してたのか…」


「そんな事なんかじゃねえ!!」


「そうだよい!!」


「お、おぅ…そうか……」




二人の気迫に負けたキイチ。







「エースはさっきキイチに書類の事で手伝ってもらってるんだから後でいいだろい!!」


「そんなの関係ねェだろ!!それに昨日もマルコからだったろうが!!」


「関係あるよい!!しかも昨日はババ抜きで俺が勝ったからだろい!!」


「一昨日だってマルコからだったろ!!!?」


「それはポーカーで俺が勝ったろい!!」


「その前だって……!!」


「それは大富豪で……!!」


「先週も……!!!」


「そりゃ七並べで……!!!」






どんだけトランプやってんだお前ら。
てかエース弱っ。






ギャーギャーギャーギャー






「……はぁ、とりあえずお前ら落ち着け」


「「だってこいつが!!」」




「二人共海に沈めほしいのか?」


「「すいません」」












「じゃ、今日の組手は先にマルコからだ」


「えー!!!」


「『えー』じゃない。お前は先に書類の指導したから後でいいだろ。しかも朝は全然起きないし我が儘言うし」


「うぐっ……」


「当たり前だよい」


「だがマルコもそんな話で喧嘩するな。クルー達が困ってただろうが」


「う……」


「やーいやーい!!」




子供かエース。







「(ムカッ)…エース」


「何だよ、バナナ隊長」


「うっせぇそばかす!!!」


「そばかす舐めんなよ!!!」



「………」






ギャーギャーギャーギャー




ゴンッ







「「〜〜ッッ!!??」」



「うるせェお前ら!!それ以上騒ぐようなら組手は無しだ!!」



「「す…すいませんでした……」」




















マルコとエースの組手を終わらせた後もキイチは何度もクルー達に助けを求められ続け、全部終わらせて自室に戻る頃には夜になっていた。


だが、キイチの部屋の机にはまだ書類の山があった。





「………ふぅ」



溜め息を吐いた後、キイチは早く終わらせようと書類の束を手に取った。














≡≡≡≡≡≡




コンコン




「キイチーそろそろ飯だぞー」



夕食の時間になって、サッチがキイチを呼びに来た。

だが、部屋から返事が来ない。








「…キイチ?入るぞー?…………………あ」


「スー…スー…」





そこには書類の中に頭を突っ込んで寝る副船長の姿。

それを見て苦笑いするサッチ。






「朝から忙しそうだったもんな…」


「…んぅ……」





ゆっくりとキイチの頭を撫でるが、キイチが起きる気配はない。






「お疲れさん、キイチ」









サッチはキイチに毛布をかけてやり、額にキスをした後静かに部屋を出て行った。














副船長の一日


(あれ?キイチは?)
(どっかの誰かさん達のせいで疲れてんだよ)
((うぐっ))
(ま、休ませてやろうぜ)



(額にキスした事は秘密)






*・*・*・*・*

最後だけちょっと甘い
でも俺に甘いのは難しい…(泣)



1・2・4隊長好きだ!!
最近では特にサッチがs(ry


な の に !!

何で原作では殺されちゃうんだ……orz





あと、これはもしかしたらちょっとネタバレかと思うんですけど『頼れる姉貴〜』は後々原作に入るつもりですが、死ぬはずの人が生きてるってのがあるんでそーいうのが嫌な人はお戻り下さい。
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