頼れる姉貴は副船長!!

□第37話
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ルフィの船から降りて数時間………。




「キイチー!!久しぶりなのじゃー!!」


「ちょ、苦しい…」


「クルッポー、久しぶりだなキイチ。そんなに俺に会いたかったのか」


「違うから。そんなにニヤニヤしながら近付くな変態」


「そ、その…なんだ…。久しぶりだな、キイチ」


「お前は何で挨拶だけで赤くなるんだ」





何故こんなことになっているんだろう








それは遡ること約1時間前のことだった。




「寄り道?」


「あぁ、少しだけ寄りたいところがあってな」


「でもそろそろ行かないと黒ひげに追いつけなくなるって…」


「ルフィにはそう言わないと離してもらえないと思ったからな」


「…まぁ確かに」


「それと、誰かがアラバスタに行く前に海軍なんか引き連れてきたから予定より大分早く進んでるんだよ」


「…………すいません…」



グサッとキイチの言葉が俺の胸に突き刺さる。…いや、だって仕方ないじゃんか。俺が飯食ってたら後ろからいきなり何か後ろからいきなり「火拳のエースだ!」とか言われて追いかけられたんだからよー…。



「言い訳禁止」


「あだっ!」



ベシっと小気味いい音を立てて俺を叩いたキイチ。っていつの間に俺の近くまで来てたんだ!



「どうせ通り道だ。それにすぐ終わる」


「…誰かに会うのか?」


「知り合いに少し、な」


「………男か?」


「は?」


「男に会うのか!?」


「何、」


「俺という男がいながら他の男に会うのか!?」


「他の…」


「キイチには俺だけがいればいいだろ!!キイチに俺以外の男がいていいわけがねぇ!!むしろ触る事すら有り得ねぇ!!触ったその指の先から燃やす!!いや、燃やすだけじゃ足りねぇ!!塵も残らないぐらいに燃やし尽くす!!!!」


「よく分からんがとりあえず落ち着け」



暫くして漸く俺はキイチから話を聞いた。なんだ、ただ知り合いと話をするだけかよ。




「…でも男に会うんだろ?」


「しつこいぞ」


「あでっ!!」




というわけで、騒いでいるうちにいつの間にかウォーターセブンに着いていた。

















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