頼れる姉貴は副船長!!

□第31話
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「へぇー、ルフィにお兄さんなんていたんだー…」


「あぁ!エースっていうんだ!」


「どうも、みなさんウチの弟がいつもお世話に」


「「「や、全く」」」


「…つーかさっき海軍のスモーカーがいたよな」


「よく無事だったわね、あなた達…」


「ん?あぁ、キイチがいたから多分大丈夫だろ!」


「…キイチ?」


「知り合いか何かか?」


「おう!キイチは俺の大事な奴だ!」



「ルフィの」


「大事な」


「奴?」




・・・・・・






「「「はぁあああ!?」」」



「おいこらルフィ。紛らわしい言い方すんじゃねぇよ」


「いだっ!何だよエース!」


「るるるるルフィ!?」


「まさかお前っ…!!」


「と、とうとうルフィにも春が…?」


「へぇ、ルフィに春がねぇ……」


「そうそう……って誰ぇえええええ!?」


「キイチ!!久しぶりだなー!!」


「ん、久しぶり。ルフィ」


「キイチー!!会いたかったぜー!!」


「熱いから近づくなエース」


「へぶし!」




























「……えーと、?」


「…あぁ、悪いな。自己紹介が遅れた」



突然現れたキイチに戸惑っている様子のナミ。それを見たキイチは苦笑し、被っていたフードを外した。



「俺は白ひげ海賊団副船長及び特攻隊隊長キイチだ。以後よろしく」


「白ひげ海賊団の副船長!?」


「しかもキイチって聞いた事がある…もしかしてあの烏のキイチ!?」


「確か賞金首の中でも最高金額の50億ベリーっていう…!!」


「あれ?20億じゃなかったか?」


「この前海軍の船15隻も沈めたから増えたんじゃねーの?」


「「「(15隻!?)」」」


「だから熱いって言ってんだろうが。離れろ馬鹿エース」


「あだだだだだ」



さも当たり前のように腰に纏わり付いてくるエース。キイチはエースの額を手で押して離そうとするが、エースは意地でも離れないというかのようにキイチにしがみついてくる。



「熱い。離れろ」


「やーだー!」


「あ!ずるいぞエース!!俺もー!!」


「「「………」」」



キイチが嫌そうに引き剥がそうとするが、その横からルフィも抱きついてきて、諦めたように溜め息を吐いた。

そして、それを見ていた麦わらのクルー達。



「(キイチって…男、だよな…?)」


「(自分の事、俺って言ってたし……)」


「(え、もしかしてルフィってそういう…!?)」


「(ええええ、マジかよ……!?)」


「(ルフィさんって……まさか…)」







まさかルフィって………ホm(ry








「……ルフィ、何か視線が痛いんだが…」


「あれ?お前らどうした?」


「おおおおいルフィ、お前ってまさかホm「……あぁ?お前誰だ?」…って、ゾロ!?」



まだ寝てたのかよお前!?と騒ぐウソップを無視して、ゾロは敵意剥き出しの状態でキイチに近づいていく。キイチはゾロの殺気に気付いて振り返り、何か思い出したように「あ、」と呟いた。



「…お前、ロロノア・ゾロか?」


「あ?」


「へぇ…本当に刀3本持ってんだな。あと腹巻も」



まじまじと物珍しそうにゾロを見るキイチ。その様子にゾロは眉間に皺を寄せた。



「…何なんだお前?」


「あぁ…悪い。あまりにもミホークに聞いていた通りだったもんで、つい」


「!鷹の目、だと!?」


「ん。中々筋が良いって話してた」


「キイチ!?いつの間に鷹の目と会ったんだよ!?」


「エースが昼飯に顔突っ込んでたとき」


「マジか!?」


「嘘。大分前に会った時聞いた」


「うそん!?」


「……話戻してもいいか?」


「あ、悪い」


「ちょっキイチ!さっきの話詳しく聞かせなさい!!」


「黙れエース」


「ふぐっ!!」

























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