頼れる姉貴は副船長!!

□第30話
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さてさて、



「……」


「……」


「おいこらちゃんと聞いてんのか火拳、麦わら」



どうしようか、この状況



「テメェらは近親相姦が犯罪だってのが分からねぇのか」


「「……」」


「大体テメェらはだな……」



くどくどくど……



現在俺の目の前で繰り広げられているのは、正座しているエースとルフィの前で仁王立ちしながら説教しているスモーカーの図。

海賊を説教する海軍……うん。奇妙な光景だ。

スモーカーが説教を始めてから2時間経過するからか、二人がぷるぷるし始めてきた。…多分足が痺れてきたんだろうな。



「あのー…スモーカー?」


「あぁ?何だよ」


「そんなに睨むな。つーかケムい」


「…ちっ」


「舌打ちすんなよ」


「うるせぇ」



とかなんとか言いつつもちゃんと葉巻を消してくれる。やっぱ根は優しいんだろうな。子供にアイス買ってやるぐらいだし。顔に似合わず。



「…何か言ったか?」


「何デモナイデス」


「おい、片言だぞ」


「いだだだだだ!!」



ぐわしっ、という効果音が付きそうなほど勢いよく俺の頭を掴んだスモーカー。優しいのは子供だけか!!ロリコンか!!



「お前も子供だろうが」


「頭に手を乗せるな煙この野朗」


「それと俺はロリコンじゃねぇ」


「うみゅっ!?」


「キイチ!?」


「てめっ!キイチを離せケムリン!!」


「ケムリン言うな麦わら」



いきなりスモーカーの肩に担がれた(そのせいか何か変な声出た)。後ろからエースとルフィの驚いた声が聞こえる。



「ちょっ、ルフィ殴るなお前!」


「うるせぇ火拳」


「ちょ、すもっ、か…!はなっ、せ!!」


「あぁ?何か言ったか?」


「こっの、やろ…!!」



俺が喋ろうとすると揺らしてくるスモーカー。顔を見ればめちゃくちゃ楽しそうに笑っていた。この野朗…!!絶対面白がってやがる!!



「殺す…!!」


「まぁ落ち着け」


「むぐ、」


「おいこらケムリン!」


「キイチに触んな!」


「黙ってろシスコン共」


「「ふがっ!!」」



スモーカーの十手によって沈められたエースとルフィ。…十手はズルイだろお前。海楼石付いてんだし。

とか思っていたらスモーカーが歩き出した。ちょ、何処行くんだよ!?つかエースとルフィは放置か!?




「おら、行くぞキイチ」


「むぐ!?(はぁ!?)」


「別にお前を捕まえてどうにかしようってわけじゃねぇよ」


「むう、(じゃぁ、)」


「何でわざわざこんなところに白ひげの副船長様が来ているのかを聞こうと思っただけだ」


「……む」



スモーカーの言葉に暴れるのを止める。そうするとスモーカーは俺の口を塞いでいた手を退かした。


俺がここに来ている理由、は



「…お前だって知ってるんじゃないのか?」


「さぁな」


「……スモーカー…」


「あ?」







「……アップルパイ奢れ」




「………………」
































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