頼れる姉貴は副船長!!
□第15話
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…………
………や、別に羨ましいとか思ってねぇし
「………どうしたサッチ?」
「いや…………別に」
先程まで見ていたのはマルコ。………の首元のネックレス。
そしてキイチの首元を見れば、それと色違いのネックレス。
「明らかに目を反らすのは酷いと思うぞサチ子」
「サチ子言うな!!」
エースとなら姉弟だし、仕方ねぇなって思うんだが……マルコだ。
そりゃ、キイチはクルー達を弟みたいに思ってるけどな?(俺らの方が年上だが)
俺ら全員キイチの事が好きなんだよ。(分かりやすい例がエースやセツだ。あ、あとゼキもか)
勿論、マルコも俺も。
「……」
「サチ子」
「サチ子言うな」
「町に行くぞ」
「…………………は?」
≡≡≡≡≡≡
「…えーと、?」
「おいサチ子、好きなの選べ」
「………」
キイチに引きずられてやってきたのは着物屋。
そしてキイチが両手に持ってるのは男物の浴衣が何枚か。
……えーと、何?
「ほら、好きなの選べ」
「……(え、これどういう状況?)」
「サチ子ー?」
「……(え、浴衣?何で?イゾウの影響?)」
「サーチー子ー」
「……(あ、でもキイチの浴衣姿は見たいな…)」
「(サッチが突っ込んでくれない…!!)」
悶々と考えてる間にキイチはショックを受けたような顔をしていたが、俺は気付かなかった。
「……あぁすまないがそこの店員さん、この腐れリーゼントに似合いそうな浴衣を探しているのだが…」
「は…はい!!お手伝いさせていただきます!!(わぁ、この黒髪の人かっこいい……!!でも腐れリーゼントって………)」
腐れリーゼント、もといサッチは何故か自分の世界に入ってしまったようで、何やら呟いている。あ、鼻血が出てきたぞサッチ。何故だ。
自分で選ぶのがめんど……ごほん。難しいため、店員に頼んだ。
「こちらの浴衣はどうですか?」
「ん、良いな。それを貰おう」
「ありがとうございます!……あ、あの…お客様は浴衣買われないのですか?」
「んー、あんまり似合わなさそうだし……」
「そんな事ありませんよ!!(むしろ超似合う!!)」
「(買rクッ)」
「待ってて下さい!!お客様に似合うものを探してまいります!!」
「お、おぅ…(俺、一応女なんだけど…男物って大丈夫かな……)」
結局、俺の浴衣も買う事になった。ま、たまには良いか……。(男物だけど)
「毎度ありがとうございました!!(キラキラ)」
「(何でこの店員、超笑顔なんだろ……)……あ。ところで、ここって浴衣を着て帰ることってできるか?」
「はい!!喜んで着付けて差し上げますよ!!(おいしいパターンキター!!!!)」
「(何か笑顔がもの凄い輝いてる!!?)」
「………あれ?」
いつの間に俺は浴衣に着替えてたんだ?(←サッチが自分の世界に入っている間にキイチがサッチの着付けも頼んだ)
「ほら、行くぞサッチ」
「おう……って」
隣をチラリと見ると、目に入ったのは黒の生地に銀や金で描かれた花の模様が綺麗な……何故か男物の浴衣を着たキイチ。
「何で男物着てんだよお前!!!」
「サラシ巻いてるし大丈夫だろ」
「いやいやいや!!」
「かっこいいし、まぁ良いだろ」
「(良くねぇ!!)」
俺は女物の(ここ重要!!)浴衣を着たキイチが見たかったのに!!
店を振り返れば、めっちゃ笑顔の店員が軽く頬を赤く染めながら、またお越し下さいませーと手を振っていた。おいこら店員!!
「サッチ」
「ん?」
「浴衣、似合ってんな」
「………っ!!///」
俺が着ているのは黒の生地に紫と銀の線が入ってて、シンプルだがどこか気品を感じるような浴衣。
いつもはこんな上品そうなのを着ないから少し落ち着かない。……いや、キイチの言葉にもっと落ち着かなくなった。
「?どした、サッチ」
「…何でもねぇよ!!///」
顔が熱くなるのを感じて片手で顔を覆い、もう片方の手はキイチの手を掴んで歩き出した。
「どうでもいいがサッチ、俺が向かいたいのはそっちじゃないぞ」
「煤v
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