「ねぇ、一護の夢ってなに?」
ある休日。
ふ、と頭をよぎった疑問をぶつけてみる。
突拍子な質問に一護は不思議そうな顔をする。
「どうしたんだよ、急に」
「いや、なんとなく気になって。特に意味は無いんだけど」
そう言うと一護はふーん、と相槌を打って考える仕種をした。
「夢…っつーか、…将来、お前と結婚して子供とかも出来て……幸せな家庭が出来たらいい、とは思う、けど…」
ぼそぼそとそう言って、ふいっとそっぽを向いてしまう。
耳が赤くなってるのが見える。
その姿が可愛くて思わず笑ってしまった。
「一護、照れてるの?」
「照れてない!」
拗ねたような姿に更に笑ってしまう。
まさか、一護の夢がそうだとは思わなかったからそう思ってくれてるのが純粋に嬉しかった。
相変わらずそっぽを向いたままの一護に声をかける。
「ねぇ一護、あたしの夢も一護と一緒だよ。」
「一緒じゃ無かったらショックすぎるっつーの」
それもそうか。
妙に納得して、ふふ、と笑う。
それじゃ、その夢叶える為にずっと一緒にいないとね。
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