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□逢瀬
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寒い。
今日は1日寒かった。
明日は雪になりそうだな、と浮竹隊長が呟いていたことを思い出す。








「ほんと、寒い……」








息を吐くと白くなって宙に消えた。
隊舎裏は殺風景で更に寒さを強調する。







でも、この寒さは気温のせいだけじゃ無かった。








「一護………」








いる筈もない人の名前を呟いて。
当然、返事がある訳が無くて虚しくなる。








「部屋戻ろ……、」








独り言を言って自室に足を向ける。



その瞬間、後ろからふわり抱きすくめられた。
その腕の感覚は、振り返らなくても誰のものか分かる。








「遅いよ、」





「これでも急いで来た方だっつーの。」








そんなことは言われ無くても分かる。
少し荒い息としっとり湿った肌は急いで来てくれた証拠だから。








「一護、寒い。」





「あ?心配しなくても今から暖めてやるよ。」








そう言って笑うのを背中で感じながら、息を吐いた。
さっきと同じように白く消える。





でも、さっきのように虚しくは無かった。










逢瀬

(一護、早く部屋戻ろ。ホント寒い……)
(いいけど部屋戻ったら今日は寝らンねぇぜ)








■ あとがき ■


拍手ssです。
春になってもこれを使ってたていうね。←
存在を忘れてt…タヒ
内容的には結構好きなんです。
ちなみに女の子は十三番隊の子です。


よければ感想、拍手、ランクリお願いします。


:)

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