捏造小説
□長編小説:チョコボールネウロの愛
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第二話 出会い
前回までのあらすじ:工場からとびだして巣作り中。
巣にもちかえったメスをあらためて見ると、つぶれた顔もなかなか面白い。
わがはいに好意をもっているようだし、つがい相手にどうだろうか?
そばにおけば、あそぶこともできる。まぁたいくつはしないだろう。
楽しくなってきたわがはいは、メスが眠っている間にえだを折って巣をつくり、畑から作物をとってきた。
む。まだくたりと横たわっていたのか。その姿や、寝顔がかわいかったので思わずキスをした。
縄をといてやり顔中ペロペロとなめまわしていたら、口と鼻がふさがったのか、ゲホゴホとむせて目を覚ます。
「‥ここは‥?」
「わがはいの巣だ。きさまの名は?」
「私ヤコ。‥‥!!あなたしゃべれるの!?」
「気づくのがおそいぞ、ヤコ」
「だって‥ふつう鳥がしゃべるなんて思わないもの」
「聞けばすぐわかる」
「私なぜここにいるの?」
「わがはいが連れてきたからだ♪」
カパッとくちばしを開けると、メスはふるえてあとずさりした。