おはなし
□短くて長い時
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今日はブラック☆スター
がめずらしく
風邪でやすんだ。
なんか不思議
だってバカは風邪
ひかないっていうじゃない
だからブラック☆スターが学校を休むなんて雨でめ降るのかと思った
「ブラック☆スター風邪?それてもズル休み?」
ブラック☆スターが
休んでいるという実感がわかないので、椿ちゃんにブラック☆スターの
状況を聞いてみた
「昨日から熱が出ちゃったの。でも、『マカは俺がいないと寂しいだろうなぁ』とか色々言ってたから、心配いらないと思うよ」
「なっ!///本っ当に意味わかんない。あいつ」
いつもいつも
恥ずかしいことばっか
スパーンと言っちゃう。
こっちが困る
「ふふ。でも、もう今日の朝は元気だったから、マカちゃん今日、ブラック☆スターと一緒にいてくれない?」
「え?何で……?」
どうやら
椿ちゃんは今日
ナイグス先生に
呼び出されたらしい
理由はよくわからないけど
「だから、マカちゃん!悪いんだけどブラック☆スターのお世話お願いして大丈夫??」
ブラック☆スターの
お世話は嫌だけど
そういうことならしょうがないよね
「うん!わかった。任せてっ」
「ありがとう。じゃあまた。今日は夜遅くなるから、マカちゃんとまっちゃってもいいからね」
椿ちゃんとわかれて
学校の帰りに
スーパーによった
ソウルにはちゃんと
言ってあるから
今日はブラック☆スター
の夜ご飯のことを考えよう
「鍋焼きうどんでいいかなぁ」
材料を買い、ブラック☆スターの家に向かう
そういえば、ブラック☆スターの家に入るのは始めてだ
なんか緊張するかも
ノックをして
ブラック☆スターを呼ぶ
病人を呼ぶのは悪い気がしたけど、ブラック☆スターだし
「おぉ、マカ。何しに来たんだ?」
ドアが開くと
いつものブラック☆スターより少し大人しいブラック☆スターがいた
「あ、椿ちゃんがね、今日は遅くなるらしいから私が……」
「ほーぉ。本当は寂しくて来ちまったってんだろー?」
でたっ
いつものブラック☆スター
少し大人しいから
かっこいいと思った私がばかだった
「ち、ちがいます!じゃ、おじゃましますっっ!」
家に入ると家中にブラック☆スターの匂いがした
さすがブラック☆スターの家
「じゃあ、ご飯作るから寝てていいよ」
リビングも広く和風感がただよっていた
とても良い雰囲気
「いや、見てる!」
腕組みをして、ニカッとわらうブラック☆スター
「見てるとやりにくいんだけどなぁー」
一通り下ごしらえを終え、後は煮こむだけ
温まった鍋にうどんを入れる
もう12月
外は寒いし、うどんは体を温めてくれる
ブラック☆スター、喜んでくれるかな。
「マカ、料理できるんだな。」
「どーゆ意味よっ。私にも料理くらいできるもーん」
なんかこういうのいいな
暖かい。
鍋に蓋をして、5分待つだけ
「なぁ、マカ。マカはいつもソウルとどんな話してんだ?」
冷蔵庫に寄りかかり
ポケットに手を入れて、マカを見つめる
「ソウルと?いつもはテレビの事とか、特訓についてとか。授業の内容とか、そんな普通の会話」
ソウルとは
いつも馬鹿話ばっかり
まぁ楽しいけど
「そうか。じゃあさ、俺はテレビの話やそんな普通の会話ができるパートナー以上にはなれるか?」
とても遠まわしの言葉
よく考えればわかる
だけど私は
知らないフリをした。
そして
その言葉に私はなにもいえず、ただ鍋焼きうどんが煮えるのを待った
短くて長い時
(ピピッピピッー)
(あ、煮えた!)
(あ、あぁ…)
→管理人から
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