おはなし

□温かいうちに
1ページ/1ページ



今日はマカが、『キッド君呼んどうてよね!』っていうから、キッドをうちに呼んで一緒夕食をする日だ



「マカ、今日はなにか特別な日か?なんか誘ってもらってすまないな」


「別にそうじゃないんだけど、何となくだよ!何となく」


そういってフフフと
笑ってマカはキッチンに戻っていった



キッドがいると
全然態度が違うじゃねぇか。わかりやす





「な、なんかすまないなぁソウル」



「マカは喜んでんだし、ゆっくりしてけよ」



あぁと返事をして
キッドは眉間にシワをよせる


「なぜマカはあんなに機嫌がいいのだ」


「お前が来てるからじゃないか?」


ボソッと何気なく
言ってみた



「ん?よく聞こえん!」



「いや、なんでもねぇよ」




キッドは鈍感だし
マカはすぐ態度にでる奴で、なんかつりあってる



この2人を見てると面白い

でも何か
へんな気持ちにもなる

なんなんだ?




「できたよー!はいっ!召し上がれー」


マカは満面の笑みで
料理を運んできた


温かくて、とても可愛いらしいグラタンは
とてもおいしそうだ



「おー!なんていうシンメトリー!!」



「へへっ。シンメトリーだと喜びそうだから頑張ってみた」



たしかに
シンメトリーになってる

すごいな




「ほぉ〜。いつもの2倍は手間がかかってるな」


ニヤっと横目でマカを見てみる



「マカチョップ!」



「い゙っ!!」



3人で笑いながら
温かくて、優しい味の
グラタンを食べた。




俺の一番大切な人が
作ったグラタンを―――






温かいうちに




(あー!ソウルこぼしてるっ!!)
(うわっ!)
(うむ、やはりこの2人を見ていると楽しいな)





.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ