04/28の日記

12:11
夢主+エースF
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※ここでは高校2年の設定
※それぞれ告白されたようです




〜エース編〜

駅を出て学校に向かっている途中でロー、そしてエースに会い、流れで一緒に登校することになった。

こうして朝に三人が一緒に揃うのも些か珍しい。

大体朝は、エースは朝練で早かったり、ジェインは遅刻ギリギリに登校したりするので、意外と揃うことはない。

珍しいこともあるもんだと思いながら、今日は比較的余裕を持って校門を潜った。


「で、ルフィがさ─‥」


エースの弟の話を聞きながら三人は昇降口へ来ると、それぞれの下駄箱を開いた。

するとエースの下駄箱から紙が一枚ひらりと落ちた。


「「「・・・」」」


白い清楚な封筒にハートのシール…言わずもがな典型的なラブレターというやつだった。

エースが恐る恐る拾い上げて裏返すと、女の子らしい丸く可愛らしい文字で「エース先輩へ」と書かれていた。


「コレって…ラブレター、だよな?」
「だな」
「俺宛てに?」
「『エース先輩へ』って書かれてるしな」


エースの問にジェインが答えると、エースは信じらんないといった様子でラブレターをまじまじと眺めた。

しかし今時ラブレターとは古風なやり方だ。携帯が普及したこの世の中では珍しい。


「うわ…俺ラブレター貰ったの初めてなんだけど」
「そりゃ良かったな」
「ラブレターデビューだな」


どこか他人事─実際他人事なのだが─のように言うと、ジェインとローは下駄箱から上履きを取り出し、靴を仕舞った。


「エース、置いてくぞ」


ローにそう言われると、エースは慌てて靴を仕舞って上履きに履き替えると、先に行こうとしている二人に駆け寄った。




〜ロー編〜


「──あの…っ!」


ジェインがエースと共に選択授業の教室へ向かっていると、背後から声をかけられた。

生憎ローは別の科目を選択しているのでここには居ない。

二人して何だ?振り向くと、そこには─制服のリボンの色からして同学年─小柄の女の子が必死の様相でこちらを見上げていた。

女の子は随分と緊張した面持ちで言葉を紡いだ。


「時間、ちょっといいかな…?」
「まあ大丈夫だけど…」
「おっお願いしたいことがあるんだけど…!」


緊張しているのか少し声が震えていた。

そんな女の子の様子に、エースは戸惑いながらも応えたが、なぜ声をかけられたのか検討もつかないエースはジェインの方を見た。

ジェインもジェインでよく分かっていないようで、エースの視線にただ肩を竦めた。


「こ、これをロー君に渡して欲しいの!」


そうして無言のやり取りをしている内に、女の子は後ろ手に持っていた封筒をずいと差し出してきた。

見ると、そこには「ロー君へ」と小さくて可愛らしい字で書かれていて、その淡いクリーム色の封筒の右下にはアクセントにピンクのハート形のシールが貼られていた。

これは、つまりラブレターというやつだろうか。

再度二人は顔を見合わせた。

そして無言のやり取りの末、ジェインが口を開いた。


「そういうのは、自分で直接渡した方いいんじゃないの?」
「それは、そうなんだけど─‥」


すると女の子の言葉は尻すぼみになり、最後の方は聞き取れなかったが、まあ色々事情があるらしい。

しかしこういうのは勇気を振り絞って渡すから意味があるのであって、思い切ってジェインやエースの二人に声をかけられたんだから、出来そうなもんだが。

女の子は顔を赤くしたまま、兎に角、お願いします!と言って、ラブレターをエースに押し付けると、走って逃げてしまった。


「えーと、どうする…?」


逃げていく背中を眺めながら、エースはどうして良いか分からず、ジェインに助けを求めた。


「ローに渡すのが筋だろ。その後はロー次第だ」


ジェインは冷静にそう言うと、そのラブレターを無くさないように、教科書に挟んだ。




〜ジェイン編〜


昼休み。
周りも昼食を食べ終え、いつものメンバー─エースとローの三人でだらだらと昼下がりを過ごしていると、教室の入り口に居たクラスメイトにジェインが呼ばれた。


「アーノルド、客だぞー」
「客?」


そう言われ、ジェインは読んでいた雑誌から顔を上げた。

誰だ?と疑問に思いながら、入口の方を見やると、なぜかニヤニヤしているクラスメイトの向こう側に見慣れない人物が見え隠れしていた。

クラスメイトの様子から察するまでもなく、十中八九、客というのは女子だろう。

ジェインは面倒くさそうにしながらも、読んでいた雑誌を机に置くと、立ち上がり入口へと向かった。


「なんですか?」
「あの、時間大丈夫?」


入口に行くと、制服のリボンの色からして先輩の女子がいた。

なので一応敬語で対応すると、ちょっと付いて来て欲しい。と言われた。

それがどういう意味なのか、大体察しがついたジェインは、一度エースとローのいる方を振り返った。


「ちょっと出てくるわ」
「いってらー」
「ジェイン屋。帰りに水」
「へーへー」


そうしてエースとローに見送られ、ジェインは教室をあとにした。



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とある曲を聴いていたら、ふっと告白シーンが浮かんだんで、勢いのまま書いてみました。

ノリと勢いで書いただけなんで、特に意味はないです

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