イナズマイレブン


赤の歪み
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「おい、グラン」

心底期限悪そうな声音で
バーンは彼の名を呼んだ。

「今は"ヒロト"だってば、何?」

腕を組みながらバーンに
流し目を送るグラン。
彼等はどこかもわからない
ビルの屋上にいた。
強い風に2つの赤い髪が
揺らいだのを鬱陶しそうにする
グラン。

「あんた、あいつが好きか?」

バーンはズボンのポケットの
中に手を突っ込み、そっぽを
向きながらグランに問い掛けた。

「あいつ?」

するとバーンは勢いよく
グランをフェンスに
押し囲んだ。

「あんたのお気に入りの…
円堂守ってチビ…!」

バーンは怒り、グランを
威圧するかのように睨み付けた。

「…そんなに睨まないでよ」

グランはバーンと目を
合わせようとはしなかった。

「こっち見ろよグラン…!!」
「…っ…」

お互いによく喧嘩はしていた。
しかしこれは何に対して
バーンがこんなにも怒りを
向けているのかグランには
分からなかった。

「晴、矢…っふ…、」

不意にバーンはグランの
唇を強く吸って舌を絡めた。
決して優しいとは思えない
バーンの接吻にグランは
堪えきれず身体を崩して
地面にへたり込んでしまった。

「…その名前で呼ぶんじゃねぇ」


息を乱し、余裕のないグランに
バーンは言った。

「…どういうつもり…?」

グランは息を整え、
バーンを睨みながら見上げた。

「普段みてぇに呼べよ、グラン」

バーンはグランの服を
強引に脱がすと、グランの
白い鎖骨に思い切り噛み付いた。
グランが痛みに顔を歪めれば、
バーンがニヤリと口角を
上げてはそれを繰り返した。

「っ、バーン…痛いってば…」
「あんた、こういうの好きだろ」

バーンはグランのズボンを
脱がすと下着を剥ぎ取った。

「オラ、よーく見てみろよ。
こんなにおっ勃てて…何想像
してんだか」

グランの性器を扱きながら
彼を挑発するバーン。

「ば…っか、殺す…っ…うぁ!!」
「スゲェーなあんた、キスした
だけでこんなに濡らして
たのかよ?」

たまらず甘い声をあげて
しまうグランは、バーンの
巧みな手に反応して
濡らしてしまう自分が
憎たらしくて仕方がなかった。

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