04/08の日記

01:22
読書感想細川ガラシャ夫人他
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まとまった時間があったので、時代小説を読み漁ってました。

三浦綾子さんの『細川ガラシャ夫人』
まだ子供の時に読みましたが今回読み直してみると新たな発見があります。

夫忠興さんは意外と優しい言葉や気遣いをしている描写がありました。見直したぞ忠興。(何様?)

丁寧にガラシャの生涯を描いた作品で、上巻は主にガラシャの父上明智光秀の温かい人柄も光ります。ガラシャ様入門書としてはこの本をおすすめしたいです。

久しぶりにコバルト文庫にも手を出しました。阿部暁子さんの『戦国恋歌』は信長と濃姫の話です。

これを読む前に読んでいたケータイ小説の濃姫の話のほうが恋歌らしい展開でしたが、コバルト文庫にしてはまあまあ史実に忠実な話です。

読んでみて思ったのは、意外と濃姫と信長よりも、脇役が光った話だと思いました。

たとえば信長の教育係の平手政秀とか、信長の弟信行とか。

信行はとてもよく描かれていて、母親の溺愛の葛藤や兄への複雑な思いや次男として生まれた苦しみなどが伝わってきました。

信長と濃姫よりも光ったキャラかもしれません。この作品の濃姫は我が強くてあまり好きになれなかったのですが、信行が良かったので良しとします。

信長に殺された弟信行こと信勝はとても気になる人物です。信長に殺された後、妻の一人が信長の乳兄弟池田恒興の妻になっていますし、息子の津田信澄は信長に仕え、明智光秀の娘婿になっています。

坊丸のモデルはこの津田信澄です。

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