03/26の日記

17:30
最近のぶりんの息子信忠がマイブームです。
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最近織田信長の嫡男、信忠がマイブームです。

どこかのサイト様の解説で読みましたが、信忠という人は真面目で一途な人だったそうです。

昔は家康の自害した息子信康に比べて凡庸とうがった評価をされた信忠ですが、近年歴史家の評価が見直され、まずまずの武将であったことが明らかになっています。

あと今二冊の織田信忠小説を読んでいます。

信忠という人物を描く上で避けられないのが、父上信長との関係や人物と、元婚約者武田松姫との関係です。

信忠小説は
近衛龍春さんの『織田信忠』と信原潤一郎さんの『さくらの城』の二冊です。

読んでみて思ったのが、信長の描き方はそれぞれ違いますし、松姫の扱いも違います。

近衛さんの信忠は割と純愛体質(笑)で、まだ見ぬ婚約者の松姫に思いを寄せつつも残酷で何をやりだすかわからない父信長を恐れ、嫡男として葛藤しています。

近衛さんの描く父上信長は息子の乳母を側室にし、子を産ませたり、合戦の戦略などを息子にも語らない何を考えているかわからない厳しい父親です。

信原さんの信長は、それなりに厳しいことを言いながらも息子の松姫への思いの頑なさに手を焼きながらも、息子に本音や弱音をはく父親として描かれていました。

松姫の描き方も、近衛さんの松姫はご本人のあとがきに書いてあるのですが、出番を削られたのか、松姫と面識がある武将や弟勝長から人となりが話される程度で、本人は登場しませんし、信忠とも会いません。

信原さんの『さくらの城』では松姫はところどころ登場し、父信玄が亡くなる前に信忠とも対面しています。この一回の出会いゆえに信忠は松姫を忘れかねるのですが…、松姫との間を取り持とうとする脇役や松姫と贈り合う和歌が二人の恋を育てる話です。

二冊それなりに楽しみましたが、惜しいのは男性作家さんが書いた小説なので、信忠の思いを中心に据え、松姫の思いや消息があまり語られない点でしょうか。

ただ、読んでみて同じ史実を扱いながら、信長の描き方がまったく異なっているので、信長という人物にますます興味をもちました。

個人的には近衛さんの信長が割と信忠との関係も含めても史実に近いように思います。

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