戦ラバキャラと対談&歴史四方山話

□越後の龍と狼と対談
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姫様がた、新年明けましておめでとう御座います。

新年を記念して「口説かれたいキャラアンケート」一位だった、越後の龍と狼と呼ばれるお二人に登場していただきました。

「やあ、姫たち、新年おめでとう。ほら、景勝挨拶は?」

「……明けましておめでとう御座います」

随分謙信様の義理とはいえお子様にしては寡黙な方ですね。

「景勝は人見知りでね…元々口数は多くないんだけど、武芸の腕は超一流だよ」

謙信様がそうフォローして、甥の頭をぽんぽんと撫でると少し鋭い目が和らいだようだ。

「ところで、私の続編が年末発表されたね。なかなか大変だったけど、極楽は幸せになれたみたいで良かったよ。景勝も初お披露目で大活躍だったしね」

「…父上には敵いません」

でもね、と謙信様が続ける。

「なんか景勝を公式も売り出しているみたいで、やたらと選択肢や続編で姫との絡みがあったよね…悔しいなあ、私がいない間に景勝といちゃこらしている展開もあってさ…」

謙信様が口を尖らせて嫉妬しているようです。

「……気のせいです」

景勝がさっと表情を曇らせる。謙信様は苦笑して責める訳じゃないよと言って景勝を宥めた。

「姫は私の正室だからね…景勝が姫を母上と呼ばないと頑張ることも切ないね」
「……俺は」

「君は、色事は苦手だからねぇ。恐らく初恋なのかもしれないね」

景勝は信じられない顔で黙って謙信様を見つめて、愛刀小豆長光を次に握って唐突に素振りを始めています。

「……俺が、姫を」

あちゃー景勝頭が慣れないことでショート寸前になっちゃったですよ。苛めすぎですよ、謙信様!

「私と姫の恋路を邪魔する者はたとえ甥でも許さないよ」

天才は怒らせると怖い…

「そう言えばドリフター、君は明日私の続編地獄終幕を迎えたら、景勝主役の姫との話を考えているってね」

ええ、まあ…拍手小説で景勝の小説を書いたら意外と支持していただきましたので。

「私の長編灯の連載は?」

にっこりと笑って謙信様が迫る。美形は怒っても美しいですね。

「ああ、逃げたね…、ドリフターは私が一番好きと言いながら、新年早々大虎に浮気(※二千拾年虎の抱負)するし、景勝が出て私の人気を取られるし、何だか寅年のせいか調子が出ないね。先が思いやられるよ。…あれっ、景勝まだ素振りしていたの?帰ろうか」

景勝がこくりと頷く。

寅年だけど越後の龍と狼は絶賛売り出し中なのでした。

【完】

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