NL・歌詞
□ウォーアイニー
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お団子ができるまで
えらく時間がかかり、何も喋らなかった。
「はい、お待ちどうさん。」
「…ぁあ。ありがとう。おばちゃん。」
「おばちゃん。わたしのは・・「オイ、いくぞ。小蝿。」
「おま、!誰がコバエあるカ!ていうか手ぇ握んな気色悪いネ!」
「……うっせー。チャイナ........。」
「…っ。」
お団子が入った袋をとり
二人で河原へ行く。
自前の酢昆布をかむ
イヤホンをつけて歩くアイツ。
まだ手を握ったまま。
なにも喋らない。
ただ私の冷たかった手がアイツの体温で暖まっていく
気持ちは…さっきまでおかしかったのに、
急に、あたたまり 脈の打つ音がだんだんはっきりとして聞こえて
それが
とても、幸という字と 暖という字がで頭をよぎった。
「いい加減、離すアルっ!!公僕野郎!」
「あ゛ぁ?もう着くから少しゃぁ待つ事できねえのか。」
また失敗。
何度言ってもコイツは目的地に着くまで
離そうとはしない。
ものの五分経ったあと
目的地とやらに着いた。
一見、殺風景にみえるが
そこからみえるのは、人々が渡っていく橋。
綺麗で透き通った水と風になびく芝生。
(こんなところまで連れてきてなにするつもりネ。)
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神楽ちゃん乙女化計画
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