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□岩淵 拓依の場合
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「もうすぐ、バレンタインかあ〜」
学校帰りにふと呟く。
「今年はいくつ貰えるかな〜・・・・・・ってか、姫は誰にチョコ渡すんだ?」
「ん〜〜〜〜〜・・・・」
頭をフル回転させて考えてみた・・・
「だめだ・・・姫の思考回路が読めない!!」
「もし、もしも、だぞ、、、姫が、5人の中の1人だけ選んだとしたら・・・・」
「いやだあああああああああああ!!!!!そんなのいやだああ!」
商店街のど真ん中で大声で叫ぶ
「ままあ〜、あの子、大声出してるよ〜」
「だめよ。ああいうのは見ちゃいけないの!!」
子ずれの母親だけでなく、周りで歩いていた人たちに白い目で見られた。
本人は、そんなことお構いましになしに考え続けている。
「そうだ!!!俺が、姫に渡せばいいんだ!!!」
思いついたが吉日
拓依は元気に走り出した。
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