WORKING!!
□7品め!
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小鳥遊が左腕に着けた腕時計をしきりに気にしては、そわそわと落ち着かずにいた。
その事に疑問を抱いた杏子が彼に問う。
「何だ小鳥遊。落ち着かないで」
「いや、時間的にそろそろ…」
だだだだだだ…
「おはようございます、小鳥遊君!」
ガスッ
「…通り魔の出勤」
「あぁ…」
「さすがまひる。強烈だねー」
小鳥遊が言うように、通り魔の如く鳩尾にストレートをかまし走り去って行ったまひるを眺めながら名無しさんと佐藤がやってきた。
「名字無しさんさん、佐藤さん…見てたんですか」
「被害が無い所からな」
「潤さんに被害が無ければそれでいーよー」
ねー?と可愛らしく佐藤に同意を求める名無しさんの頭を優しく撫でながら、佐藤は小鳥遊に哀れみの視線を向ける。
(小鳥遊いつか入院すんじゃね?)
(…佐藤さんが伊波さんに殴られる日は一生来ないな)
少しだけ佐藤を羨ましく思う小鳥遊だった。