マクロスF
□Songbird
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私は、人を、愛しても良いのだろうか。
心に、不安と期待がぎゅうぎゅう詰めになって、悲鳴を上げている。
苦しいよ、
苦しいよ、
って。
どうしたら良いんだろう。
もう。
もう。
☆Songbird
あぁ、私、恋してるんだ。
──違う、愛してるんだ。
あなたに、伝えたい想いがある。
呼吸困難になりそうなくらいに、苦しくて、
幸せな。
でも、怖いよ。
私に、マトモな恋愛なんて許されてるはずがないんだ。
そう思ったら、手を伸ばすことすら、躊躇ってしまって。
声が震えて、
手が震えて、
──泣きそうだよ。
どうしたらいいの?
君の全てに夢中で、
君の全てに恋してて、
君の全てに心が震える。
こんなに心がぎゅっとして、
こんなに心が痛いなんて。
知らなかった訳じゃない、
君の本当の欠片。
でも、ずっと、気付かないふりしてた。
だって、離れるなんて、考えられなくて。
せっかく色付いた世界が、また灰色になるのかと思うと、怖くて恐くて。
だから、側にいたくて、私──。
でも、好きなんだもの。
愛ってどうしたら良いの?
“恋は落ちるものです。”
私を闇から光の世界に救い出してくれた人の、優しい声がする。
でもね、もう私、あなたには頼れない。
だって、この気持ちは、私だけのものだから。
だって、私、恋を、愛を、好きな人を、見つけたから。
心が怖いくらい、早いテンポでどくどくしてるよ。
失うのが怖い。
失うのが恐い。
でも、でもね、
この愛だけは、私、失ったりしないから。
だから、聞いてくれない?
空に、高く高く、あなたへの歌を響かせるから。
そっとそっと、
愛してるよ、の気持ちを。