starry☆sky

□流星群
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「ん〜〜……。」

外は白銀、と言うより、何だか星のような雪の世界。
ふっと目の前に視線を戻すと、こちらにも優しげな笑顔が、流星群みたいに降り注いでいる。

「宮地君、それおいしい?」
「気になるならお前も食べてみろ。美味いぞ。」
「ん、でも……っ!?!?」

無理矢理口に入れられたケーキを、仕方なく、そっと食べていく。

「本当だ、おいしい……!!!!」
「だろう?お前、さっきから、俺と二人きりなのに、色々気にしすぎなんだ。」
「そう、かな……?」
「そうだ。お前みたいに、毎日ちゃんと運動してる奴が、1日食べ過ぎた位で太ったりしないしな。」
「う゛─…〃〃」
「だから気にせず、食べたいだけ食べろ。……クリスマスなんだ、神様だって誰だって、許してくれる。」

そう言われて、またケーキを口に入れられる。
ふと気付くと、宮地君も、真っ赤な顔をしていた。
きっとそれは、私の頬と同じ色。


今日も地上には、笑顔の流星群が降り注いでいた。

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