銀魂/ふしぎ星のふたご姫
□birthday
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午後8時の鐘が鳴った。
「銀さん、神楽ちゃんはまだなんですか?」
今日五回目の新八の問い。
「……」
銀時は、聞こえた素振りも見せずに、寝たふりをしていた。
流石の新八も、銀時の無言での返答に痺れを切らし、叫んだ。
「銀さん、起きてるんでしょ!?神楽ちゃんのことが心配じゃないんですか!?いい加減、寝たふりやめて、探しに行きましょうよ!」
「……てめえに何が分かるってんだよ!?」
銀時が、やっと口を開いた。
「神楽?……出てったよ。探すも探さないも、勝手にしろ。」
「銀さんのろくでなしっ!!」
そう言うと、新八は躊躇無く万事屋を飛び出していた。
銀時は、万事屋で、一人きりで呟いた。
「ロクデナシ………か。んな事……、とっくに分かってんだよ。」
……そして、銀時も、木刀を持って、万事屋を出た。