crazy for YOU

□お呼びだし
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そしてたどり着いたのは職員室…では無く生徒会室


はるひ「あれ? 職員室じゃないの?」


千架「職員室だと周りに教師がいるだろ? 俺が指導頼まれたんだからこっちでいいんだよ」


唯「指導ー!?」


真琴「チッ、面倒くさ」


千架「面倒なのはこっち、大体なんでタメの奴らを5人も俺がひとりで…」


はるひ「5人?」

千架「あぁ、入れば分かる」


そう言って千架は生徒会室の扉を開けた


その先にいたのは…


和希「おっ、千架!」


ゲームで遊んでいる和希と…


祐輔「…zZZ」


机の上で気持ち良さそうに寝ている祐輔だった。


千架「…和希、お前いくつゲーム持ってんだよ? さっき取り上げただろ…」


和希「秘密!」


千架「…で、祐輔…お前人の机で寝るなよ」


祐輔「ん……あ、千架、おかえり」


祐輔は千架に体を揺すられ、眠そうに体を起こすと扉の前に立っているはるひ達を見て


祐輔「あれ? あと3人て…」


はるひ「あっ、祐くん!」


はるひは祐輔に満面の笑みで近付いた


祐輔「主人に近付く犬みたい…」


はるひ「え?」


祐輔「んーん、朝振り」


はるひ「うんっ」

真琴「犬か…良い表現だな」


唯「ちょっと真琴さん、こんなとこでサド発言しないで下さい」


和希「つーか俺は俺は? 朝会ったじゃんか!」


和希が近付くとまるで条件反射のように隠れるはるひ


和希「だから何で俺だけッッ!?」


真琴「だからはるひは人見知りなんだっつの」


真琴も生徒会室内部に足を踏み入れ、はるひの頭を撫でた


和希「朝会ったじゃんか! もう友達だろっ」


真琴「お前はどんだけ友達ラインが低いんだよ」


唯「アレだよ、なんかお菓子的な物持ってない?」


和希「は? あぁ、確かポッケにチョコが……ホレ」


和希は唯にポッケから取り出したチョコレートを見せた


唯「おー、じゃあそれをはるひにあげて」


和希「は?」


真琴「懐かれたいんだろ? 1番手っ取り早い方法だぞ?」


和希「え…マジ?」


祐輔「まぁ…はるひちゃん単純だから」


祐輔にまで背中を押され、和希は半信半疑ながらもはるひに


和希「食う?」


チョコレートを差し出した


そしてはるひは


はるひ「…うんっ! ありがとう!」


満面の笑みでチョコレートを受けとった


千架「…大丈夫か? あの馬鹿」


祐輔「んー、俺が知ってる限りじゃ52回はさらわれてる」


千架「学習能力0だな」


…何はともあれ、少しは距離の縮まった(?)6人なのでした。











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