おはなし
□あいしてるといってくれ
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「なあ、ジタンはおれのこと好きか?」
突然のバッツの言葉に驚いた。
「好きだよ」
「おれも。」
なにがいいたいんだというつっこみを抑える。
またバッツが口をひらく。
「...おれのこと”あいしてる”?」
いきなりなんてこといいだすんだこいつは。
俺の紅茶をかえせ。
「…べつに。」
「なんで?おれはあいしてるのに」
「おれはおまえのこと愛せない」
「なんでだ?」
「仲間をそういうふうにはみられないし、バッツを恋愛対象にはできない」
愛がないから。
「…そっか」
バッツはごめ、とだけいってでていった。
こうするしかなかったんだ。
だって本当だし。
もうバッツは大人なんだし、それ位うけとめなくては。
* * *
「なんで、おれじゃだめなのかな…?」
それだけ呟いて静かに目をとじた。
ー ー
はじめてかいた小説、しかもシリアス。
おおめにみてくだされ。
ぴろ