夢小説

□すこしだけつらい
1ページ/1ページ



誰が好きなの?と、聞かれれば
誰が"と
答える事が私には出来ない。
いつも少しだけ苦笑いして、「好きな人なんていないよ」と言うだけ。

そのたび、

身体の何かがチクチクして、チクチクして

泣きそうになる。



「あ、あの…な、仲沢くん」
「ん?」
教室の入り口で待つ、可愛らしい女の子の方を私は差しながら彼を呼んだ。
私の指指す方に目を向けて彼はにこりと笑うと私の顔も見ず、ただ“ありがと”だけ言って
席を立っていった。


彼はクラスメイトの仲沢利央…私の好きな人。
好きになったのはずーっと前。
入学式よりも、前の事。
…彼に彼女が出来るより前の事。


一目惚れだった



クラスメイトになった日には運命かと思うほど舞い上がって、彼を好きだとすごく思った。
少しずつ、少しずつ、私と彼はしゃべるようになっていた。

仲良くなれた。

もっと、仲良くしたい、なりたい、


私がそう、強く思う頃…………



野球部の彼は、野球部のマネージャーの隣のクラスの女の子と

付き合い始めた。






それからは私は彼にしゃべる事をあまりしなくなった。
彼女がいる彼はとても幸せそうに笑うから…私にはそれがみていられなかったの

すこしだけつらい

もしも、
アナタに好きだ、と
そう言えたなら…アナタの隣には私がいたのかな…?


















グッバイブルーバード様へ提出
参加許可ありがとうございました!!
…いかがでしたでしょうか…?
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
泪の休日。
101104

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ