夢小説

□手を繋いでいる限りは
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り、おう………


泣きそうな声で、彼女は俺の名前を呼んだ。


「…?」
横を向けば彼女は震えながらこっちをみていた
なにかを目で訴えている彼女は、なにかとても切なそうだった。




「利央……あのね、今日、利央の誕生日でしょう…?」

彼女はそうゆうと
「私、色々考えたんだけど…プレゼント、なんて…どうすればいいか…わかんなくて…あの…」

だから、プレゼント、用意できなかったの…


と、静かに言った



確かに今日は俺の誕生日だし、俺だって彼女からプレゼントを期待しなかったわけではないけど…
彼女の言葉にはそんな俺の儚い期待も包み込むようななにかがあって

「…プレゼントなんて、いいよ。気持ちだけで、俺、うれしいし」

なんて、格好つけたセリフを言ってしまったわけで…


彼女は俺の言葉にびっくりしたように
目を見開き、俺を見つめていた。


そんな彼女が可愛くて
愛おしくて、
俺は彼女を抱きしめた。


「…り、利央…?」
恥ずかしそうに俺の名前を呼びながらも、俺の背中に手を回す彼女




「利央………お誕生日…おめでとう」





俺の腕の中でもぞもぞしながらつぶやいた彼女はさっきの泣きそうな顔とは全然違った顔で……

満面の笑みで俺にそう言ってくれたのだ。

「ありがとう…」

照れくさくなりながら
腕の中から彼女を解放してあげる。

「利央、」
「なに?」
「…好き、だよ」
「……!!」
「…」
「俺も…好き、」


たわいもない日常だけど、
ちょっとした事で幸せになれる。
今年の誕生日は素敵な日になったと考えながら

彼女の手を繋いで歩く。



彼女から伝わる温もりは
とても心地いい暖かさで……


手に力を入れて、ぎゅっとすれば
彼女もつられてぎゅっとしてくれる



╋手をつないでいる限りは╋╋╋
(誕生日、関係なく、君だから安心できるんだ)















グッバイブルーバード様へ提出
参加許可ありがとうございました!!
2作品書かせていただきましたが…いかがでしたでしょうか…?
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
泪の休日。
101010

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